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2016.07.18

「ディーパンの闘い」をみて

テーマ： DVD映画鑑賞(14649)

カテゴリ：映画鑑賞

「ディーパンの闘い」

2015年フランス映画、原題は"Dheepan"です。

カンヌ国際映画祭パルムドール受賞他、合計5つの受賞があります。

アメリカでR指定、日本ではGです。

ディーパンの闘い【Blu-ray】 [ アントニーターサン・ジェスターサン ] 価格：3807円（税込、送料無料)

あらすじ

激しい内戦が続くスリランカ。

妻子を殺された反政府組織の元兵士シバターサン(アントニーターサン・ジェスターサン)

は、自分も殺され荼毘に付されたかのように見せかけて逃れます。

インド経由でフランスへ難民として逃れるには死んだ見知らぬ親子のパスポートを使うし

かなく、自分は夫ディーパン、そして妻ヤリニ(カレアスワリ・スリニバサン)になる難民

擬装一家となります。

フランスに到着後、難民申請を待つまでの間、道路でモノ売りをして小銭を稼ぐディーパン。

難民申請の面談で、実は解放の虎軍兵士だったと通訳男性に話したディーパンは、通訳男性の

計らいで在留許可をもらいます。

公営団地の住み込み管理人という仕事と住居をあてがわれたディーパン一家は、すぐにその

場所に向かいます。

出迎えた住民ユスフ(マーク・ジンガ)は、ディーパンが担当するのはA～D棟で、麻薬密売

グル―プとおぼしきチンピラ集団がたむろし生活しているがいない時に掃除をするようにと

説明をします。

チンピラ集団は、夜遅くまで騒々しく、警察のパトロールも公団には全く近づいてきません。

ディーパンはクルクルとよく動き、フランス語はほとんどわからないなりにも、他の住民と

覚えるべく学校の特別クラスに通い始めます。

唯一、ヤリニはフランス語が苦手で自宅でゴロゴロと過ごし、イラヤルに冷たく当たるため

イラヤルは懐かず、ディーパンを頼ってきます。

ディーパンは、ヤリニも働けと、C棟に暮らす老人ハビブ(フォージ・ベンサイーディ)の食事

など身の回りの世話をする仕事をユスフに紹介してもらいます。

ハビブと同居する甥のブラハム(ヴァンサン・ロティエ)は麻薬の売人グループのボスで…。

私の感想

フランス人女優マリオン・コティヤールとベルギー人俳優マティアス・スーナールツが

好演していた 「君と歩く世界」 のジャック・オディアール監督の最新作品で、悲願のカンヌ

国際映画祭パルムドール受賞作品だそうです。

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君と歩く世界【Blu-ray】 [ マリオン・コティヤール ]
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本作の主役は、タミール人移民の擬装一家、脇役もフランスに移民してきた外国出身の

人達が主と、異色の設定と言えます。

家族は皆殺され、1人生き抜いていくために、ヨーロッパで政治難民として他人の振りを

して生きて行く道を選んだスリランカ人男性ディーパンの目線で描かれていました。

ディーパン役を演じたアントニーターサン・ジェスターサンは、本人も反政府勢力の少年兵

としてスリランカで戦い、その後フランスに政治難民として亡命してきた経歴を持つ人で、

創作活動をしているのだそうです。('ε')

ご自身と重なる役柄だったからか、違和感を全く感じさせない迫真の演技でした。

(*゜▽゜ノノ゛☆

平穏無事な生活を求めてやってきたはずのフランスで、再び立ち向かわねばならない事態に

追いこまれた主人公の奮闘と絆作りが見どころです。

難民・移民関連の映画は結構ヨーロッパでは作られています。

これまでにご紹介してきた映画でも、ちょっと思い返しただけで、 「ザ・インベーダー」 、

「ル・アーヴルの靴みがき」 、 「サンバ」 、 「君を想って海をゆく」 などありましたっけ。

☆☆☆☆