Profile

ピュウピュウ11

ピュウピュウ11

Keyword Search

▼キーワード検索

2012/10/29
XML
カテゴリ: 旅日記
2012ドイツ旅行記[3]デュッセルドルフから...??



注:今回は写真がありません。暗かったし、(読めば解ると思いますが)それどころじゃなかったので。..(苦笑)


いつまで経っても知らない駅ばかりが続き、「エッセン」に着かない。
さすがに不安になったが、ドイツ国鉄(DB)には気の利いた路線図というものが無い。インターネットにあるにはあるのだが、広域で大雑把だ。今の場合、全駅が記載されているエッセン周辺の路線図が欲しいところ。日本では見つけられなかったが、ダメ元でネット検索してみたところ、僕と同意見の書き込みばかりが並ぶ中、iPhoneのDBアプリが良いという書き込みが1つだけあった。試しにインストールしてみたら、どうやら乗り換え案内みたいな機能だ。

....到着予想時刻がなぜか0時を回っている。(!)

あと1時間もかかるというのか? 不審に思いつつも、取り急ぎホテルに電話した。
「23時頃着くとメールしたんですが、実はまだ列車に乗ってまして..」
「ウフフ、大丈夫よ。チェックインは午前二時までやっているわ。」
そんな感じの気のいいドイツ娘らしき担当者にほっとしつつ、不安はぬぐえない。
そこからさらに3駅程度行ったところで、遂にたまりかねて、車掌のいる車両まで行って聞いてみた。

「エッセンッ?! オーッ...エッセンーッ?!!!! ノー!」

車掌は驚愕して叫んだ。僕は慌てた。

僕が聞いても答えてくれず、車掌は何やら考え込んでいる。そのうちポケットからiPhoneを取り出して地図を調べ始めた。手持ちの書類と見比べて、むぅ..と唸っている。
何ら答を聞けないまま、列車は次の駅に停車した。
路線を間違えたと判った以上、なるべく早く折り返したい。大声で1両先のスタッフTを呼びつつ、「ありがとう、とにかく降りるよ」と言ったが、車掌は「待て」と言う。...
再び列車が動き出してしばらく経った頃、車掌がついに口を開いた。
「もう列車がない。次の列車は朝の四時。それまで駅で待つしかない。」

え?.....

「駅からタクシーで向かえないかな?」
「タクシーだと?! 100キロはあるぞ。たぶん150ユーロは取られる。」
それでも駅で夜明かしするよりましだと思った。そうと決まったら次の駅で降りて...と思ったら、また止められた。
「エメリッヒまで行け。そこからタクシーだ。」
何だかよく解らないが、その方が良いのだと言う。たぶん途中駅がローカル過ぎて、タクシーがいないということなのかな??..

呆然としつつ、『「インデペンデンスデー」の監督って、確かにドイツ人だったんだな』と、どうでもいいことを思った。
「ところで、駅前ではタクシーを捕まえられるだろうか?」
「ウーム..」
車掌はどこかに電話していたが、やがてメモ書きを持ってきて言った。
「駅に着いたら、この番号の車を探せ。タクシーだ。」



エメリッヒは東武鉄道の栃木県エリアあたりにありそうな、殺風景な駅だった。駅前には1車線の道路と低い建物が並んでいるだけ。エッセンの遙か北西、なんとオランダとの国境近くだ。そして時刻は午前0時。...
タクシーの姿はどこにも無かった。そして駅の周囲を探して回ろうとしたら、唐突に土砂降りになった。
「なんか、ついてないね。」
スタッフTがつぶやいた。

これはいよいよ駅舎で夜明かしか? そんなに寒くないし、ほんの4時間だしなあ。(注:ここに来るまであちこちで待ち続けたので、すっかり時間感覚が麻痺している)
諦めかけた頃、スタッフTが言った。
「もしかして、電話番号とか?」
なるほど、言われてみれば確かにナンバープレートには見えない。全部数字だ。試しにかけてみたら、まさしく電話だった。電話の向こうから陽気な声が聞こえてきて、間もなくタクシーがやってきた。
運転手は気さくなおじいちゃん(..よりは少し若いくらい?)だ。
「ドイツ語と英語とスペイン語のどれがいい?」
「英語で頼みます。」
何だよ、三カ国語をしゃべれるなんてすごいな、と思ったが、スペイン語はかじった程度らしい。英語も少しつっかえつっかえだ。でも楽しい運転手で、こちらも話しやすかった。
「今日は朝東京を出て、パリに行って、そこからデュッセルトルフに来て、そして...」
「そしてエメリッヒに来た!(笑) それは長旅だなあ!(笑)」

タクシーは土砂降りのアウトバーンをものすごいスピードで疾走し、今まで通ってきた地名をまさに逆に通過していく。後で聞いたら、スタッフTはあまりのスピードに脚を突っ張って、痛くなったらしい。
でも運転手は僕らをリラックスされようとするかのように終始陽気で、次から次へと話題を探す。僕も錆びついた英語力をぎしぎし言わせて話題を振った。
「これ、舐めてみるかい?」
何やらメントールの液体を貰って少し舐めたら、とんでもなく刺激が強かった。
「目が覚めた!」
「そうだろう。(笑)」
そんなこんなで、タクシーは迷うことなく見事にエッセンのホテルに到着。時間は午前1時半。走行料金は129.5ユーロだった。
「日本からデュッセルドルフまで何時間かかったんだ?」
「14時間かな。」
「長旅で疲れただろう。ゆっくり休んでくれ。」
運転手は僕と握手したあと、ちょうどホテルから出てきた女性を乗せて走り去った。
僕は確かに疲れてはいたが、ちょっと名残惜しい気もしていた。


#4に続く





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012/10/30 09:48:59 AM
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:2012ドイツ旅行記[3]デュッセルドルフから...??(10/29)  
健部伸明 さん
そんなことになっていたとは!
いやはや、本当に大変でしたね。
何とか宿までつけて、よかった。 (2012/10/30 09:35:46 AM)

Re:2012ドイツ旅行記[3]デュッセルドルフから...??(10/29)  
メビウスママ さん
お疲れさまでしたね。
この路線図結構いいですよ。
http://www.bahn.de/regional/view/mdb/pv/planen_buchen/liniennetzkarten/2012/MDB99132-nrw_regionalverkehrsplan_2012.pdf

あと、エッセンに入ってからは
http://pfadfinder24.com/bahnnetz/essen.pdf

もっと早くお伝えしたかったわ。残念。 (2012/10/30 02:29:07 PM)

Re[1]:2012ドイツ旅行記[3]デュッセルドルフから...??(10/29)  
健部伸明さん

エッセンと聞いた瞬間の車掌さんの驚き! 今でも口真似できるくらい印象に残っています。(^^;)

現地ではかなり焦りましたが、今にして思えば"憧れのドイツ鉄道ローカル駅巡り"を図らずもちょぴり達成しわけで、あれはあれで思い出になりました。
(でも来年は普通にエッセンに着きたい)

(2012/10/30 03:41:37 PM)

Re[1]:2012ドイツ旅行記[3]デュッセルドルフから...??(10/29)  
メビウスママさん

なんと!..
この路線図、どちらも完璧ですね!
確かにこれさえあれば、間違ってもあんなことには...(苦笑)
そっか、何度も行かれている方がいらっしゃるのだから、やはり事前に相談して回れば良かったですね。..

良い情報をありがとうございます。(^^) 次回役立てさせて頂きますね。
(2012/10/30 03:45:20 PM)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

Calendar

Archives

2026/08
2026/07
2026/06
2026/05
2026/04

Comments

大阪城@ Re:05-22 東京スカイツリー開業(05/22) 武見龍磨 遠国信也
東京スカイツリー@ Re:05-22 東京スカイツリー開業(05/22) 東京スカイツリー
東京スカイツリー@ Re[1]:05-22 東京スカイツリー開業(05/22) 東京スカイツリーさんへ
ピュウピュウ11 @ Re[1]:01-27 最近見ているドラマ(01/27) てんてんてんさんへ ご無沙汰しておりま…
てんてんてん@ Re:01-27 最近見ているドラマ(01/27) 遊べガス以来ご無沙汰しています。私、会…

Free Space


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: