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ウィンブルドンへ! (2013/10/27)
"New Yorkers love it at
the U.S. Open when you spill your guts at the U.S. Open.
Spill your guts at Wimbledon and they make you stop and clean it up."
Jimmy Connors
USオープンを見に来るニューヨーカーが望むのは、
選手がコート中にガッツをまき散らして戦うことなんだ。ウィンブルドンのお客さんもそれは同じなんだけど、
試合が終わると、まき散らしたガッツを選手に片づけさせるんだよね。
ジミー・コナーズ

ウィンブルドンはロンドン郊外のかなり離れた地域にあるものと、ずっと思いこんでいた。
実はロンドン市内から地下鉄でせいぜい30分程度の距離だと知ったのは、つい数ヶ月前のことだ。
テムズ川の北側、エンバンクメントやウエストミンスターを通って東から西に向かうディストリクト線。そのものずばり「ウィンブルドン行き」に乗って、敢えてウィンブルドン駅まで行かず、一つ手前のサウスフィールズ駅で降りる。駅前から伸びる道をまっすぐ行くと、住宅地を抜けた先に天然芝の広い空間と巨大なスタジアムが見えてくる。
オールイングランド・ローンテニス&クリケットクラブ。毎年あのウィンブルドン選手権が行われる、歴史の長い会員制テニスクラブだ。


ようやくやってきた。憧れのウィンブルドン!
....と、来て早々思ったんだけど、そのウィンブルドンの敷地の一角で、子供達がテニスレッスンを受けているのですよ! なんて羨ましい! No.1コートの目と鼻の先でテニスを教わる少年少女時代ってあなた、甲子園球場の隣で野球教室に通う子供より凄い気がするぞ。
(注:一部、主観混じりです。)
それはともかくとして、僕はさっそく売店のフロントに行って、プリントアウトを見せた。ここウィンブルドンのガイドツアー&ミュージアム見学をあらかじめ予約してきたのだ。
ガイドツアーは一日に何回もあるが、混む時期は予約で一杯と聞いていたからだ。

ガイドツアー開始まで、あと5分。
(時計のイメージもウィンブルドンだなあ..)
そうは言っても、今年の選手権もとっくに終わった後だ。見学者なんてそんなに来ないんじゃないかと思っていたら、とんでもない!
全部は憶えられなかったけれど、カナダ、アラスカ、中国、インド、バングラデッシュだかアゼルバイジャンだったか、フランス、北欧のどこだったか、オーストラリア、そして日本(僕とスタッフS)。
見事なまでにインターナショナルな見学者が10人以上集まっていた。
ガイドツアーはまずNo.1コートに向かった。
入口を入って階段を上がったところで、一通りの説明。
綺麗な英語だが、とても全部は聞き取れない。でも、僕もウィンブルドンやテニスの歴史にはそこそこ通じているので、概ね何を言っていたかは判る。ウインブルドンがいつ始まって、西暦何年に会場を移動したか。何年に使用ボールが白から黄色に変わって、何年にセンターコートに屋根が付いたか。
あとは生々しい話。
「No.1コートの入場料は大会初日で41ポンド、2週目に72ポンドに上がります。
センターコートは初日で48ポンド、2週目で93ポンド。最終日には148ポンドに達します。
ところが今日は22ポンド。センターコートを観るには最もお得な日ですね。(笑)」
そもそも欲しくても買えないけどね、最終日のセンターコートなんて。そんな感じで、観客席への階段を目の前にだいぶじらされて(笑)、説明が続く。やがて、ガイドに続いて階段を上がると、視界がばあーっと明るく開いた。
No.1コートだ!

No.1コート
センターコートに準じて使われる、TV中継で見慣れたメインコート!のっけから胸が高鳴った。
コートはもちろん天然芝。今は周囲を金網で囲ってあって、ラインも引いていない。
ここもセンターコートも、来年の選手権まで使われることなく、一年かけて芝を養生しているのだ。 (コート中央に立てた木に結んで凧を飛ばしているのは、鳥除けかな?)
ちなみに、次の選手権でセンターコートの"バージングラス"を最初に踏むのは、前年度男子チャンピオンと決まっている。(初日センターコートの第一試合)
記念写真を撮らせた後、ツアーはNo.1コートを出て、見所を次々に回っていく。
ヘンマン・ヒル
芝に座って、向かいの巨大モニターでセンターコートの観戦が出来る丘。
ヘンマン・ヒル。
フレッド・ペリーの時代以降、イギリスのテニス選手達はウィンブルドンで全く勝てなかった。(確か、本戦にすら、ろくに進めなかった。イギリスの大会なのに!)そんなイギリステニス界の希望の星となったのが、ティム・ヘンマン。1990年代後半から2000年代前半まで、何度も準決勝まで進んで、イギリスの観客達を熱狂させた選手だ。彼を見るためにファンがこの丘に集結したことから、ヘンマン・ヒルと呼ばれるようになった。
..なんだけど、今年ついにアンディ・マレーがウィンブルドンで優勝し、実に77年振りのイギリス人チャンピオンになった。
そんなわけで、ここは間もなく「マレー・マウンテン」と改名される模様。(^^;)

No.18コート

No.3コート(旧No.2コート)

一番奥に見えるスタンド付きが新No.2コート
奥側:手前からNo.8.9.10.11コート
こちら側:手前からNo.4.5.6.7コート
記者会見ルーム
(全員順番にインタビュー席に座って、記念写真を撮った)
そして、いよいよ一番の見所、センターコートへ!

ぞろぞろ...
センターコート!


感無量.....
あの1982年の決勝戦は、まさにここで繰り広げられたんだ。...
言葉も思いつかず、ひたすら見入ってしまった。
センターコートの中に入れるなんて、去年まで知らなかったのだ。こうして観客席に座っているのが、何だか信じられない気持ち。ガイド達に急かされるまで、一秒でも長く、ここに居たかった。


センターコート出口の壁に並んでいたパネル
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