日本顎関節症リハビリ研究室 /より安定した快適咬合を求めて

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顎関節症の補綴学的治療



医学の進歩は非常にめざましいものがあり、大学病院を始めとする多くの医療機関や研究機関においては、常に新しい診断法や治療法の開発が試みられています。新たに開発された先進的な診断及び治療法は、直ちにどこの医療機関でも行えるわけではありません。高度先進医療とは、高度の技術陣と施設設備を持ち、県知事から、特に認められた大学病院などで行う厚生大臣が承認した先進性の高い医療をいいます。高度先進医療そのものには保険が適用されませんが、この治療に付随する診査、検査、投薬、入院費及び一般的な治療については特定療養費として健康保険が適用されます。(一部負担金は、自己負担となります).高度先進医療のうち、全国的にある程度普及・定着して適当と認められたものについては、健康保険が適用されるようになります。高度先進医療を受けることを希望する場合には、その治療を扱っている病院を調べて、担当医から診断、治療内容、費用等などについて説明を受け、十分に納得した上で同意書に署名をしてから治療を受けることが大切です。(徳島大学歯学部病院長 坂東 永一)  
http://www.dentclin.tokushima-u.ac.jp/news/4-2.html


高度先進医療「顎関節症の補綴学的治療」(徳島大学歯学部第二補綴科副科長 中野雅徳)
徳島大学歯学部病院では、平成4年8月に高度先進医療「顎関節症の補綴学的治療」が承認され、第2補綴科を中心に治療を行っています。その概要を以下に紹介します。対象となるのは、口が開きにくい、顎の関節や筋肉に痛みがある顎関節症の患者さんの内で、咬み合わせの異常が主な原因と考えられる患者さんです。本治療においては、通常の術前の検査の他に、診断結果をもとに、正しい咬み合わせを段階的に作り治療を行います。
第1段階として、スプリントといわれるマウスピースに似たプラスチック製の取り外しのできる装置を口の中に装着して、顎の関節や筋肉に対する負担を軽くし、症状の改善を図ります。
第2段階として、硬いプラスチックなどの材料でできた接着性のスプリントを歯に接着して咬み合わせの改善を図ります。このスプリントは、違和感が比較的小さく、食事中も含め24時間使用できるので、よい咬み合わせの状態が常に確保されて、症状の再発を抑えることができます。以上の高度先進医療に引き続いて、
さらに安定した修復物に変えたり、最終的なかみ合わせの改善を矯正治療で行うことがあります。
この高度先進医療に必要な費用は、約3万円~19万円 ( 27万)となります。この他に特定療養費として、この医療に付随する診察、検査、投薬や一般的治療の費用がかかりますが、こちらのほうは健康保険の適用となります。治療内容及び費用などについて、詳しくは担当の医師から十分説明を受けてください。
   http://www.dentclin.tokushima-u.ac.jp/news/4-4.html

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