バラナシ★Part3





++++ バラナシ★Part3 ~サルナート~ ++++



ヴァラナシの悲劇で私を救ってくれた救世主カップルと
ヴァラナシからオートリキシャで30分位のところにある
サルナートというところに出かけた。



ここはブッダガヤで悟りを開いたブッダさんが初めて説法をした所で
仏教徒にとってはかなり重要な所です。
この場所には日本寺、タイ寺、ネパール寺、チベット寺など
さまざまな国の仏教のお寺があります。




日本寺に行ったときは思わずほっとした気分になった。
私はやっぱり日本人なんだー。
インドでは全く通用しない日本のわびさび、
それを久しぶりに見たような気がした。



一通りお寺を見終えてからミニZOOという動物園に行ってみる事に。
ここは今までの動物園経験の中でもっともしょぼい動物園でした。
いくつかの檻の中にはインドで普通に生活していても
見ることの出来る鳥が何種類か・・・

後はサインにはワニが中にいると書かれているただの池。
鹿が芝生に何匹か・・・・




とはいえ、ヴァラナシの喧騒と排気ガスから逃れたかった私達は
芝生の上に敷き物を敷き、街で買ってきたランチを食べてピクニックをした。
久しぶりに嗅いだ自然の香り、あー落ち着くよ。

ロータス




このカップルとはピクニックをしながらいろんな話をした。
特にインドに来て何を考えさせられたか、
どう感じてるかという話題は尽きなかった。
環境の事、経済の事、貧富の事、どれもそう単純な問題ではないのだ。




貧しい子どもを見るたびにインドの発展を願うが、
もし地球上の発展途上国がすべて発展してしまったら
環境的に地球はどうなってしまうだろう??
昔のインドは料理はバナナの葉の上に出され、
チャイは素焼きのカップに売られていた。

こっちの人は列車の窓からゴミをポイポイと捨てるが、
昔はそれらのゴミはすべて土に返るものばかりだった。




市場に売られる色とりどりの野菜たち。
これらにはかなり強い農薬が使われているという。
1960年にグリーンレボリューションと称して
アメリカから農薬がインドにわたった。
その農薬のおかげでインドは飢えをしのぐことが出来るようになったのだという。




日本にある自分の着ない洋服をインドに送ってあげたい。
そう強く思ったが、それはインドで洋服商を営んでいる人の
仕事を脅かすことになるという。



経済って何なんだろう。政治って・・・・・?
豊かな国に生まれたことを感謝しつつ、
目の前で起きていることが消化できずにジレンマでいっぱいになる。
そんな気持ちを3人で吐き出すように語り合った。




彼らとは夕方前に次は日本かオーストラリアで再会しようと
約束しお別れ。ああ、いい出会いだった。




まだ夜がふけるまでは時間があるのでまた川沿いを歩いた。
火葬場のガートで足が止まる。
積み上げられた薪の上にはきれいな赤い布に包まれた人の姿が。




薪に火がつけられゆっくりとその体は火に包まれていく。
隣にいた人が「これが人としての最後の姿だよ」と言う。

その人がいくつなのか、男か女かもわからないが、
火葬に立ち会ったのも何かの縁と静かに手を合わせた。




頭皮が燃え、真っ白な頭蓋骨が見えた。
その後、足を包んでいた布が燃え、5本指が見える。
それを見て、ああ今燃えているのは人なんだと思う。
日本では火葬に立ち会う習慣など無いので
どうしても目の前で燃えているのが人だとは信じられない。



2時間近くそこに座っていただろうか。
さっきまで人の姿をしていたその人は跡形も無くなった。
ヒンドゥー教にはお墓は無いらしい。

その灰は聖なる川、ガンガーに流され自然に返っていく。
その横では子供たちが無邪気にクリケットをして大騒ぎし、
ヤギがお供えの花をむしゃむしゃ食べている。
火葬はここの人にとってはいつもの風景なのだ。




その後、日が沈みガートにプジャーと呼ばれる
神に祈りをささげる儀式を見に行く。
この間少女が売りつけて来たキャンドル型の花に火がともされ
ガンガーに流されていく。
対岸に集まったいくつものろうそくはそれはそれは綺麗だった。
日本の灯篭流しに近いかな。




ガートに座ってそれらの儀式を見ていたら
10歳位の子供が話し掛けてきた。
利口そうな顔をして見なりもきちんとした子供だ。
きっと覚えたての英語を使いたくて仕方が無いらしい。




一生懸命“んー、あれは英語で何て言うんだっけ?”なんて
ヒンディー語で言いながらの会話はすごくかわいかった。
好奇心むき出しで会話が楽しくて楽しくて仕方ないって感じだったので
(私も英語を習いたての時こんな感じだったなー)
たくさんいろんな質問をしてあげた。




途中、その子がお米をあげたようなお菓子を買ってきて
一緒に食べようと分けてくれた。
私はまだ前日のトラウマから完全には抜けていない。
私が躊躇していると周りにいた人たちにもお菓子を配り

「ほら、大丈夫だよ!これは安全だよ!」
なんて言ってくる。
結局ほんの一口だけ恐る恐る口にし、「ごめん、口に合わない」
と言って食べなかった。




人を疑いながら旅したくないが、
インドという国はピュアすぎても危ない国なのだ。
神聖な儀式が行われているその目の前で人を信じることのできない私、
悲しかった。。。。。。



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