第七章☆いよいよ最終日






++++ いよいよ最終日 ++++

韓国最終日。
フライトは夕方なので後少しだけ遊べるぞ。

どこに行こうか・・・とガイドブックを見ていると新村というところが
若者の町と書いてあったので行ってみることにした。

・・・が、午前の10時。
店は何処も閉まっている。
見所何もなし。

カフェでコーヒーを飲み早々にそこは引き上げることにした。

せっかくだから地下鉄に乗ってみよう!
サブウェイマップを広げると洗練されたソウルで一番おしゃれな街と
ガイドブックにある狎鴎亭が割と簡単に行けそうなので
そこに行くことにした。

・・・がやはりどこに行けばいいか分からずあまり楽しめなかった。
駅の周りをふらふら歩くだけじゃ駄目だったのかしら?
何処がおしゃれだったの~~???

韓国でよく見られる団地郡がここにもあったので団地エリアを歩いてみたら
全てのバルコニーにガラス窓があることに気が付いた。

どのバルコニーも温室のようになっているの。
野菜でも育てているのかしら???
冬はあったかくていいかもね。

このエリアに素材にこだわった韓定食の店があるというので
最後の晩餐はそこで食べることにした。

定食しかないということで頼むと
またまたものすごいお皿でテーブルが埋められた。
やっぱりどれもこれもおいしかったよ~♪

野菜がたっぷりで体の中からきれいになれそうな感じ。
そういえば韓国に来てから便秘知らず。
韓国人はだから細いのかもしれない。
デブは一人も見てないぞ。

もう思い残すことは何もないとホテルでガイドを待っていたら
なんと空港に行く前にキムチの店に寄るという。
ゲゲゲ・・・・
そっと隣を見ると何も言わないも奴の顔、結構怖い。

そのキムチの店は異様な雰囲気だった。
店に入るとテーブルに座らされておばちゃんがいろいろな
キムチの説明を早口にしながら私達に試食させるの。

白菜が大嫌いなうちの旦那。
またまた“No Thank You”と冷たく一言。

そのうち試食品、私達夫婦には回ってこなくなっちゃった(笑)

私達以外の人たちはやっぱりそこでキムチを買っていた。
なんで~????

だって市場で売っているキムチの3倍くらいの値段だったよ。
空港で売っているキムチもそこの半額くらいだったし。

日本人って本当にお人よし。
きっと一生懸命説明してくれているおばちゃんに
全員買わなかったら悪い・・・とか思っちゃうんだろうね。

でも韓国人に同じ事をしたら彼らは絶対に買わないぞ。

そんなこんなで3泊4日の韓国旅行は終わり。
よく考えたらお互いの言語を話さない場所に
旅行に行ったのは今回がはじめて。

今までは日本に住んでいるということで
お金にかかわることは全て私がやっていた。

それに加えて彼がこの間まで仕事がなかったこと、
アホみたいにお金を使いまくって貧乏に陥ったこと
などなどの理由からうちの旦那を
金銭面ではまったく信用していなかったの。

今回の旅行も当然私が財布を握ろうとしたんだけど
両替してきたお金を頑として私に渡そうとしないの。

旅行中も何かとイニシアチブを握ろうとしていたし。

実は日本で私は知らず知らずの間に
彼に嫌な思いをさせていたのかもしれない。

ならば・・・と彼に全てを任せてみたら意外と旅行はスムーズにいった。
しかも彼は結構頼りがいがあるんだと再確認した。

なんとなく二人の間にあったシコリのようなもの。
お互いになんとなく気が付いていたけど
そのままにしていたものがこんなところで解消された。

結婚する前に男と女は旅行に出かけたほうが良いとよく言われるけど、
結婚した後も日常とはまるで違う場にお互いを置いてみるのも
たまにはいいのかもしれない。

思わぬところで新発見があるかもしれない。

これからは奴を信用してお財布を預けてみようかな。

~完~

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