エレファントピア

エレファントピア

Angels in America(ドラマ・アメリカ)


2003年 Mike Nochols監督


アル・パチーノ、メリル・ストリープ、エマ・トンプソンら、錚々たる俳優人が脇を固めた元舞台作のドラマ化。
全6回シリーズでHBOから放映されたらしい。
このやうなドラマが放映されるとは…やっぱなんだかんだ言ってもアメリカは懐が深い/間口が広い/すごい/エライ。

1980年代、アメリカ(の大都市)で巻き起こったエイズ・クライシスを巡って、ゲイのカップルと彼らの友人、隠れゲイの夫婦とその母親、隠れゲイの悪徳(?)弁護士らの物語が展開される。

HBOの作品で忘れてならないのは、現在も放送中のSix Feet Underだろうが、この作品にもSFUに見られるような現実と夢(超現実?)の出来事が錯綜する独特の世界観が描かれている。
また、元々舞台作品だっただけあって、台詞のウィットが効きまくり。(私には英語字幕を読んだだけでは何がなんだか…)




エイズが発病して最愛の恋人に去られた後、天使(エマ・トンプソン)から「預言者」の託宣を受けてしまうウォルター。

彼を愛しながらも、共に病苦に立ち向かえうことが出来ず彼を置き去りにした挙句に浮気してしまうユダヤ・アメリカンのルイス。

ゲイであることをひた隠しにする敬虔なクリスチャンの弁護士ジムは、妻にバレたのを契機にはっちゃけルイスと浮気。

ジムの妻、ハーパーは夫の無関心に苦しむドラック・アディック。夢の中を漂いながら答えを探している。

息子夫婦を心配して田舎から出てきたジムの母親。(メリル・ストリープ)

そして自らの成功のために、多くの人々を破滅させてきたジムのボス、悪名高い弁護士のロイ(アル・パチーノ)の身にも、病魔は降りかかる…

ウォルターとルイスの友人でロイの看護師となったアフロ・アメリカンのブレイズ(だっけ?)。


てな感じで甚だメロドラマチックですが、「何故神は我々を見捨てたもうたのか?」という深遠なる(?)テーマも見え隠れ。
それ(神の意志)に対する主人公の反応が、クリスチャンの夫にはショッキングでもあったようです。へ~(×1)



最終更新日 2004.11.07



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