りらっくママの日々

りらっくママの日々

2008年06月22日
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カテゴリ: 映画


こちらは雨が降ったり止んだりしてます~!

思ったよりは降ってないけど、

各地で大変な被害が出てるようで…。

大丈夫なんだろうか?しょんぼり


とりあえずうちは家で週末は過ごしているけど、

小2になった息子コリラックは、

最近マンガ 「コロコロコミック」 がお気に入りで、

読んでゲラゲラ笑ってます!


月刊 コロコロコミック 2008年 07月号 [雑誌]

私もチラッと読んでみたけど、

怠け者のペンギンくんが将来何もしたくなくて、

自分の変わりに働いてくれる自分ロボットを作るためにガンバる!


って話があったけど、

コリラックのようで笑えました~☆大笑い


ロボットを作るために一生分の労働をしたのに、

結局自分のコピーだから何もしてくれないんだけどね…


彼の将来、笑い事じゃなかったりして…



さて、今日のオススメ映画はこの一本!

「きみにしか聞こえない」観ました~!


きみにしか聞こえない

内容は、

孤独な女子高生が、オモチャの携帯を拾ったことから、

頭の中で知らない男性と会話できるようになる。

そして二人はお互いに会いたくなって…



って感じの話です~☆

いや~、すごくせつなかった!!!

人を傷つけるのも人のささやかな言葉 だったりするけど、

人を救うのも、人の言葉だったりするんじゃないかな

って思いました。

相手が見えなくて、頭の中で響く声と会話をするんだけど、

その演技が二人共とても上手です!

成海璃子ちゃんは、おとなしくて孤独な感じが本当によく出ていて、

自分が親なら結構せつないと思うんだけど、

親の古手川さんたちはそれにあまり触れないんだよね…。

小出恵介くんは本当に爽やかで、

いつまでも学生みたいな感じがしました~!

この役も本当に素敵だった!

彼の人柄から、彼女がどんどん心を開いていくんだけど、

その過程もとっても素敵でした!

あ~、それにしても…。

途中でいろいろわかっちゃったけど、

もっと早く教えてやってもいいのに!

そんなことつい思っちゃいました~!!!


私もブログで見えない方々と交流させてもらってますが、

言葉じゃなくて文章だけど、

その人たちの人柄が伝わってきて、

笑ったり、慰められたりしてます。

もしも文章で誤解があって、

上手く伝えられてなくて、

心を重くしてたり傷つけたりしてたらごめんなさいです。

それでも、やっぱり人との関わりは大事だな…って思います。

お互い自分たちの日常で手いっぱいで、

リアルな友達と会える時間さえ少ないから、

せっかくブログで交流できても会えることも無いかもしれませんが、

読んで関わっていてくれる皆さん、

これからもどうぞヨロシクね☆



PS:小説「カリナ」の今までをフリーページにも掲載しました~。

読んでいただいてる方、いつもどうもありがとうです~!

--------

「ある女の話:カリナ」


スギモト先生が真面目に教科書を読んでいる。
現国の授業よりも私は古典の方が好き。

だけど、
スギモト先生の現国は面白いと思う。
一年の時の女の先生の時はつまらなかった。
それはすぐに試験に反映された。

「ここで男は何を思ったと思うか~」
って先生が言って顔を上げた時に私と目が合った。
私はおどけてニヤっと笑う。

先生はイヤ~な顔をして目を逸らして、
「猫は何の象徴だと思うか…」
と、授業を進めた。

あと10分ほどで授業終わりのチャイムが鳴る前に、
先生がいきなり言う。

「はい、来週からの試験だけど、
ココが重要ってとこを言っておくから、
よく聞いておくように~。」

寝ていた子まで起きだして、
必死で先生の話を聞き逃さないようにする。

先生が早口で説明しだす。
こんなにみんなが真剣になるのは、
こんな時だけだろう。


放課後、
私とマッシーはグランドに向かった。

「ランニング同好会」

勝手にそう命名した。
体育館の更衣室で着替えさせてもらう。

私たちがテキトーなストレッチをしてしゃべっていると、
先生がやってくる。

「オマエら飽きないな~。」

えへへ~、と私たちが笑う。

「でも、今日までだぞ。
来週から試験だからな。
帰って勉強しなさい。」

私たちは適当に自分のペースでトラックをグルグル飽きるまで走る。
だいたい1時間くらい、走ったり歩いたりして、終わる。

日がどんどん長くなって行くのがわかる。
もうすぐ夏休みだ。

ねばねばした空気が私達の体にまとわりつく。
汗がダラダラ流れる。

それが妙に心地いい。

ただ走るだけ。

走って、風を感じるだけ。

その日の空気を。

誰とも合わせなくていい。

無言の会話。

それが私達の集まり。

走り終わると心臓の音が体中に響いている。

ドクドクドクドクドクドクドク…

先生は私達より少し長く走る。

私とマッシーは足踏みからゆっくりとクールダウンしていき、
グランドの芝生に寝転がる。

夕方の生ぬるい風が、
熱くなった私の体を撫でていく。

気持ちいい。

汗をかいた後の空気が、
私は好き。


先生と帰ることはほとんど無い。
試験前に送ったりしてみつかるとヤバいから、って、
今は尚更だ。

「タッチャンがさ、先生になりたての時だったかな、
イケダ先生と付き合ってたのは。」

マッシーがスギモト先生の噂の真実を教えてくれたのは、
たまたま話の流れだったと思う。

走り始めてからしばらく経った時の帰り道だった。

「タッチャンはその頃あんなに痩せてなかったよ。
でも、そんなに太ってるってワケでもなかったかな。
ちょっとぽっちゃりしてる程度で。
今の私と同じくらい。」

私は当時の先生を想像してみるけど、
なんとなく思い浮かばない。

「ココは若い教師、あんまりいないよね?
ほとんどみんな既婚者だし、
独身の先生たちは、
自然とそういう流れでいっしょにいることが多かったみたいだよ。」

音楽のイケダ先生は多分30歳前後だと思う。
細身のおとなし目な先生だ。
美人な方かもしれないけど、
私は何となく嫌い。
しゃべり方が気取ってる気がして。

「何でマッシーそんなに知ってるの?」

「勉強教えてもらいに行った時にね。
勉強がわからない時は、
タッチャンがまだ大学生で教えてもらってたの。
その延長で先生になってからも、たま~に。
タッチャン、彼女いるの?って聞いたら、まーなぁ…って。」

「まさか告白したって噂だけで、付き合ってたとは思わなかった。」

あははってマッシーが笑った。

「先生もな~、いろいろ大変なんだよ。
まー、カエデにはまだわかんないだろうと思うけど。
って、よく言われた。」

スギモト先生の口調をマネするので私が笑った。
マッシーが続ける。

「先生同士で付き合うことってあるの?って聞いたら、
んーあー、まあなー、とかって。
あ!彼女って先生なんだ!って言ったら、すっごい慌てだして、ビンゴだよ。
子供の私に打ち明けちゃう位だから、
かなりせっぱつまってたんじゃない?
隠し事できないんだよね~。
でもさ、ある日ふーってため息ついて、
やっぱ同じ職場ってダメだな。
って笑ってた。」

私はスギモト先生のその様子を思い浮かべる。

「何があったか知らないけど、別れたみたいで、
それからタッチャンはグランドを走ってるみたい。
どっちがフッたかは教えてくれない。
ただ、走ってると考えも流れてくれていいよ。
って言ってた。
だから見てみたかったの。
タッチャンが走ってるところ。
まさか自分が走ることになるとは思わなかったけど。」

マッシーはそう言って、軽く笑った。

私はその話を、
何か前日に観たドラマでも聞いてるような気持ちで聞いていた。
それ位、
あの先生達の話がリアルに感じなかった。

でも、マッシーが言ってることは真実だと思った。

私は、そっかーって頷く。

「走るのって気持ちいいよね。
私は好きだなぁ~。
苦しいけど。」

「そうだね。
苦しいけどね。」

私たちはお互い笑顔で顔を見合わせた。

大人になって、
ある人と出会って、
そしたら…

走って何もかも流したくなるような恋に出会うんだろうか?

私はぼんやりとそんなことを思った。


スギモト先生の教えてくれた重要箇所を眺める。

先生は、
恋をしていたんだろうか?

人を本当に好きになるって、
どんなものなんだろう…

扇風機の音だけが、
部屋に機械的な音をたてていた。






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最終更新日  2008年06月22日 13時14分38秒
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