りらっくママの日々

りらっくママの日々

2010年01月21日
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今日の日記




「ある女の話:カリナ80(親友の秘密1)」



マッシーは、携帯を持って台所の方へ行った。
引き戸を閉めたので、
あまり聞かれたくないんだろうと思った。

それでも声が洩れ聞こえてくる。
私はその場にあったリモコンでテレビをつけた。

部屋が広いワケじゃないから、
それでも声は少し聞こえた。

そうじゃないってば…
後でメールするから…

何だろう?
職場の人?
親しそうだけど、
少し深刻な感じがした。

「ごめん、ごめん~!」

マッシーは、電話の様子と違って、
笑顔で戻ってきた。
台所とこっちの世界が違うみたいに、
スッと帰ってきた感じだった。

「ねえ、この人どう思う~?
ひどいんだよ~!」

私も何もなかったようにテレビの話題をふる。
え?何何?
って、マッシーもその話に食いつく。
そしてゲラゲラ笑う。

「電話誰からだった?
大丈夫?」

「ん、ちょっとトラブっちゃってね。
大丈夫、大丈夫。
また明日飲もうか~。
明日が休みなら、もっとこうしてたいんだけどな~。」

マッシーの言葉から、
そのトラブルを話すつもりが無いらしいことがわかった。
それがちょっと、いつものマッシーと違う気がして気になったけど、
私は聞かないことにした。

お風呂どうする?
マッシー先に入れば?明日仕事だし。
私、後片付けしてあげる。
わーい!ホントに奥さんみたい!
じゃあお風呂溜めてくる~。

そんなことを言って、
マッシーは洗面所へ消えた。
私は後片付けをすることにした。

マッシーがお風呂から出ると、
私のために、わざわざもう一度お風呂のお湯が入れてあった。
ありがとうね~!
って声をかけて入る。

明日も泊まらせてもらえるみたいだから、
土曜の夜か日曜の午前中に帰ろうかな…。

自分の中で結婚の返事が漠然としていた。
会ったら、返事をしなくちゃいけない。
ちゃんと決めなきゃいけないと思う。

グダグダ考えてないで、
何も考えないで、
結婚しちゃおうかな…

そんな気持ちがユラユラ揺れていた。

出ると布団が用意されてた。
パジャマ代わりのスエットも借りて、
私達は寝床についた。

「ごめんね、仕事で。」

「ううん、こっちこそ、
突然来ちゃったから。」

「でも嬉しかったよ。
急に顔が見たくなることってあるけどさ、
なかなか行動ってしないじゃない?
だからすごくウレシー。」

「誰か泊まりに来たりする?」

「ん~?時々あるけどね。
飲んだ時とか。
雑魚寝だったり。
うるさかったから、苦情が来そうで心配~!」

あはは!って笑った。
オヤスミって言って、
目をつぶっていたら、
昨夜の深夜バスの疲れが出たらしい。
ストンと眠りに落ちてた。

マッシーが何か言ってた気がしたけど、
眠気がひどくて聞こえなかった。


目覚まし時計の音で目が覚めた。

「おはよー」

「はよ~」

私は、ちょっとポーっとしていて、
マッシーは即座に起きて身支度を始めた。

私は自分の布団を上げて、
ベッドの上にとりあえずのっけて、
ヤカンでお湯を沸かして、
パンを焼いて、
朝食の用意をした。

「さんきゅー。ホントに奥さんみたい。」

身支度を整えて、
パンをかじりながらマッシーが言う。

「ふふ。ホントだね~。」

鍵を渡された。

「帰る時電話かメールするから~。
何かあったらメール入れてね。」

「りょーかい!
退屈したら、つまんないことメールするかも。
忙しかったらスルーしちゃって。
行ってらっしゃーい!」

玄関でバイバイって、お互い笑顔で手を振る。
新婚か?
って感じだった。
何となく新鮮な空気が幸せだった。

会社の時間になって、
また休みますってモリタさんに連絡した。
週末まで大事とっちゃいます。スミマセン。
って。
モリタさんは、無理しないで、お大事に~って返事をくれた。

こう簡単に休めちゃうと、
普段真面目にしてて良かったな~って思う。
もうこのまま会社に行くの、やめちゃおうかな~って思う。

今までガンバってきたのって、
何だったんだろう?って。
朝の番組をボンヤリ眺めながら、思った。

お皿を洗って、
マッシーが用意してくれたジーパンとTシャツに着替えて、
近所を散策した。
それからスーパーに入って、
今夜の夕食何にしようかな~って、
作って待ってよう、って思った。

コレが奥さんになることなのかも?
そんなことを思った。
そして、そんな時間を、悪くないって思った。

せっかくだから、どこか観光してくる~?
ってマッシーに言われたけど、
特にそんな気分にならなかった。

考えてみれば、平日は仕事で家にいないし、
休日は青山くんと外に出ることばかりだったし、
会えない日も、
誰かしらと会う約束してたり、ショッピングに行ったり。

こんなふうに家でのんびりするのは、いつ以来なんだろ?
そんなことを思った。

昼間には夜にやってるドラマが再放送されてた。

ああ、コレ見逃しちゃってたんだよな~。
面白かったんだな。
来週も観たいな。

そんなことをテレビを見ながら考えていたら、
マッシーからメールが来た。

  7時半には帰れそうだよ♪

        マッシー


了解!って送って、
ニュース番組が始まると、夕飯の準備を開始することにした。
お米を研いで、
野菜を切って。
スープを作った。
あとは、お肉を焼くだけにして、
私はまたテレビを見た。

仕事を辞めて、専業主婦になったら、こんな感じかな…。

青山くんは仕事が遅いから、
もっと待つようだよな。
それなら働いてる方がいいかも。
コレが毎日だと飽きちゃうかも。

もっといろいろ料理できるようにならなくちゃなぁ…。
青山くん、いろいろ手伝ってくれるかなぁ…。
住むとしたらどこがいいんだろ?

ふとそう思って笑った。

何だ…
私、結婚する気、結構マンマンじゃない?

ピン ポーン

インターホンの音がした。

え?マッシー?
早いじゃん!

私はウキウキした気分で、
玄関まで急いで走って行き、
一応覗き穴でドアの外を見た。

そして「嘘?!」
と、思った。

ドアの外にいるのは、
スギモト先生だった。




前の話を読む

続きはまた明日

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最終更新日  2010年01月21日 20時19分39秒
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