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カバノアナタケ

◆カバノアナタケ（ロシア名：チャーガ）は、ロシア・中国・カナダ・日本の北部地方などに分布している、白樺に育つ幻のキノコです。カバノアナタケは、一般的なキノコのような傘が無く、黒っぽい岩のような形をしています。

◆カバノアナタケは、サルノコシカケの一種で、生きた白樺の木に寄生し、白樺のエキスを吸って成長します。白樺の樹液はミネラルが豊富であるため、健康飲料として注目されているものです。このミネラル豊富な白樺の樹液を吸い上げて、最後には白樺を腐らせてしまいます。このため、ガンのようなキノコといわれるほど生命力の強いキノコです。
また、約２万本の白樺のうちの１本にしか生えていないといわれる、とても貴重なキノコです。

◆カバノアナタケは、ロシアにおいては、昔からガン・胃潰瘍などに対する医薬品として使われており、 1950年代から60年代にかけて数多くの研究がなされました。
古い著作である「ロシア年代記」には、腫瘍を治療するためにカバノアナタケが使われたことが記されています。また、ノーベル文学賞を受賞したロシアのアレクサンドル・ソルジェニーツィンの小説「ガン病棟」にも、「カバノアナタケ茶を飲んでいる村では、何世紀もの間ガンから救われていた」との記載があり、日本における霊芝ブームのきっかけを作りました。

◆ロシアのみならず、北アメリカの先住民社会においても、カバノアナタケの煮汁は肺病や皮膚病などの炎症を抑えるために用いられていたといわれています。

◆日本においても、カバノアナタケは、長寿で知られるアイヌ民族や北海道の林業関係者が健康のために煎じて飲んでいたといわれています。

◆カバノアナタケは、病気や老化の原因になる活性酸素の働きを除去するＳＯＤ（抗酸化酵素）をアガリスクなどの他のキノコよりも20倍以上多く含有しており、最近の医学界においてガン・エイズ・インフルエンザなどの抑制に効果があると発表されています。

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