ネオテニーワールド

ネオテニーワールド

「ネオテニーワールド」って何?



  A.モンターギュ著「ネオテニー」どうぶつ社によって、BJだいちが、触発されたネオテニー的世界観のこと。上記図書より引用します。

  ・・・幼い形のまま成長する過程をネオテニー(幼形成熟)、または、幼形進化とよぶ。

  ・・・幼児や胎児にみられる特徴が、成人にも保存されている、ということである。

  ・・・ヒトは、その身体、精神、感情、行動のいずれにおいても、幼児的特徴を減少させるどころか、逆に、強調するような方向で成長し発育する動物なのだということこそ、真実なのである。つまり、私たちは多くの点で幼児の性質のままでいるように設計されているのであり、けして私たちの大多数がそうなってしまったような大人に育つべく、つくられてはいなかった。

  ・・・では、重要な、しかし年をとるにつれ次第に失われるこどもの行動特徴とは、はっきりいって何か。それは、こどもを観察すればすぐにわかるだろう。好奇心はもっとも重要なもののひとつである。想像力に富むこと、遊び好き、偏見のなさ、何でもためしてみること、柔軟性、ユーモア、エネルギー、新しい考えにたいする受容性、正直さ、学習欲、そしてたぶん、もっとも普遍的かつもっとも価値ある特性は、愛することへの欲求ではないか。

  ・・・たぶん、もっとも悲しむべきことは、成長するにつれ次第に学習への意欲が失われていくことである。ほとんどの大人は、成人期の初期から意識的に何かを学ぶことをやめてしまい、その後は、いかなるかたちの知識や理解をも積極的に追求しようとしない。

  ・・・この年齢になると、彼らは、そのわずかばかりの知識や知恵のたくわえを殻でおおうようになり、そして何か新しいものによってこの殻が破られようとするとき、莫大なエネルギーを使ってそれに抵抗する。

                          以上

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