一生泣いてろ!
「NIJI君! 泣いていて子供の口が治るなら、一生泣いていろ!」
「呑んで子供の口が治るなら、一生呑み続けていろ!」
「外にやる事があるんじゃないのか!?」
これは、口蓋破裂の子供を持ってショックと悲嘆にくれて、呑み続けていた時、先輩が掛けてくれた言葉である。
「勇気をあげる」
& 「お前の鼻は豚の鼻」
を参照してください。
あの頃の私は、前途を奪われたと 勘違い
をしてヤケになっていた。
人間の顔を留めない我が子。
忘れたくて自棄酒をあおっていた。
・・・どうせ俺の気持なんて・・・誰も分かってはくれない!・・・
・・・こんな子供を抱えて・・・明るい未来なんてあるものか!・・・
世の中の不幸を一人で抱えたように自分に甘えていた。
呑んでも泣いても何も解決はしない。
自分の人生は自分で切り開かなければ誰も助けてはくれない。
そして、我が子の人生はどうなる・・・・・?
そう思い至った時、冒頭の言葉が胸に深く刺し込んだ。
それからの私は人が変わったと言ってよい。
自分の人生と真正面から向かい合うことになるのである。
その先輩は、自らも知的障害の男子を抱えていた。
精神的苦痛を乗り越えた、文字通り 「先輩」
である。
あの時の心を刺すような痛い言葉、今となっては優しい励ましだったと理解が出来る。
誰が知る 見るも見ざるも 我は咲くなり