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夜が待ち遠しい

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さかまたつみ

みなさんこんばんは、ようやく待ちに待った夜が来ました。今日も無事夜を迎えられたことを喜びつつ、今歩いている土地やこれから向かう場所、そこで見聞きしたことや思い浮かべたことあれこれを綴っていきたいと思っています。

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さかまたつみ@ Re[1]:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) Kyakosanさんへおはようございます。し…

Kyakosan@ Re:川口元郷で充実の呑み歩きその1(09/29) 今回はまた随分DEEPなエリアですね。さら…

さかまたつみ@ Re[1]:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) ハードコア丸山さんへそうなんですね。…

ハードコア丸山@ Re:日暮里の串揚げ屋はお勧め商品がいいみたい(08/26) 貴重な土曜日の昼下がりをここで過ごすと…

さかまたつみ@ Re[1]:南鳩ヶ谷の「やきとんの名店」(08/12) ハードコア丸山さんさすがご存じでした…

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2022/04/13

ぼくにはイタリア料理に対する偏見があります。いやあったというべきかなあ。理由ははっきりしていてイタリア料理っていうのは素材の持ち味を活かしたさほど複雑な手順もなく作れてしまうという思い込みがあるからです。当然そこには素材を選び抜く目利きが不可欠でありますし、単純に見えるような作業には熟練した手腕が必須であるのであると思うのです。それを言ってしまえば日本料理だって似たようなものかもしれません。手間暇を惜しまず丁寧な処理を施されたこれらの国の料理は確かに美味しいし、先述のような卓越した才能を持ち合わした料理人というのも少なくないのだと思うのです。でも、とても残念なことなのがその才能に素人はまず到達することはできないのでしょうけれど、そこそこいいところまでには比較的に容易に行き着くことができると思うのです。そこには明白な差異があるけれど、卓越した技には然るべき対価が生じるものです。ならば安価な料理屋でもそれなりのレベルは期待できるし、いっそのこと素材を張り込んで自作すればかなりいい線に達することも比較的容易に思えるのです。特別な日のために日頃節制するのもありですが、ぼくの場合は特別は数年に一度でもあれば御の字と考えて、むしろ日常にこそ程々の快楽を得られることを望む者にとっては自宅でそこそこの美食感を得られるイタリア料理や日本料理は好んで訪れる店ではないのであります。いやいやここまで書いたことはきっと嘘っぱちだ。ぼくのような馬鹿舌の持ち主がもとより繊細な味覚など分かるはずもないのであって、いかに鈍い味覚でも感知できる強烈で刺激的な個性ある食べ物がいいだけなのです。微妙な差異など同じに感じられるものだから、持ち前の飽きっぽさも災いしていつだって食べたことのない珍妙な食べ物を求め続けることになるのです。

　しかし、時々ならばイタリア料理も食べたいのです。とあっさり書いてみたけれど、イタリア料理っていったい何なんでしょう。近頃、世界各国のレシピなどを眺めることが多いけれど、パスタにせよピザにせよ似たような料理はあちこちにあってしかもイタリア国内ですら地域差があるし、それこそ調理人ごと家庭ごとでも個性があるのだからナントカ料理ってのは便宜上のレッテルと考えるのが大人の考え方なのでしょう。と考えなしに書き始めましたが、この夜お邪魔した「Wine＆Dining 蔵人」はぼくにはちょっとお洒落に過ぎるお店なのでした。お洒落といっても絢爛豪華とか煌びやかとかいうのとはちょっと違っていて、店内の造りが洞窟風というか魔窟風というか迷宮的というかとにかく入り組んでいて、秘密基地めいているんですね。こういう店で若いカップルなんかは奥まった小部屋でイチャイチャしてみたり、急に背後から声を掛けて驚かせたりして親密の度合いを深めたりもするのだろうけれど、柔軟性を失って関節痛も発症したようなおっさん2名には面白くはあってもけして喜べる環境ではないのでした。ちょっと窮屈ないかにも親密度が増してしまいそうな小部屋に通されて顔面を寄せ合いつつまず頼んだのがクラフトビールの飲み比べセットでした。ここ数年、定番の瓶ビールばかり吞んでいたから新鮮に感じられます。なんだイタリアンのお店でも知らない味と遭遇できるじゃないか。その後出された肉だったりピザだったりどれもこれも新鮮な印象です。なんのこともない食べ飽きたと思ったところで、一定期間のブランクを置いて食べてみたら再発見することができるもんですね。そりゃそうか、そもそも味覚だって以前とはかなり変化していることですしね。映画だってそうです。若い頃はどこがいいんだかよく分からなかった作品が年を経て改めて見ることで驚かされることがあります。そういう意味では再発見というのは適当な言葉ではなさそうです。発見はいつだって発見以外の何物でもないのです。ってちょっとだけ気の利いたイタリアンでこれだけ満足できるのだから、もし気に入ったとしても付かず離れずの関係が一番なのは既婚者の方は身に染みてご存じなんでしょうね。

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