Hope you have a good day♪

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手術当日1


不思議なくらい緊張感無し。
何だかまだ人ごとみたいな感覚がある。
慣れてしまったのか、それとも何も感じないようにしているのか、よく分からないけれど、自分がこれから手術を受けると言われてもピンとこないと言うか・・・

余りの緊張感の無さに、主人と息子のお弁当のおにぎりの味見をしてしまいそうになった。
ここで食べてしまったら手術はできないらしいので、気をつけないと。

2時間前チェックイン。何でこんなに早いんだろう。
時間通りに行ったら、受付の女性に「え?今日手術?知らないわよ。」と言われた。
は???
ちょっと待つように言われた数分後、私のファイルが山積みの他の書類の中から出て来たらしい。
「気づかなかったわ~」だって。さすがアメリカ人。万事適当だな。

そして待つ事1時間。
漸くナースに迎えに来てもらい、手術患者専用の病棟に移る。
術衣に着替えてトイレに行き、IVの針を刺し(失敗された・・・)、ひたすら待つ。
でも予定の14:30を過ぎても誰も迎えに来てくれない。
15:00になっても引き続き放置。
もう忘れ去られてしまったのじゃないかと思い始めた15:30に漸く手術担当のナースが来た。
何でも担当医の手術が長引いていて、スケジュールが後ろ倒しになっているとか。
ならもっと早く言ってよ。

その後麻酔医がやって来た。
彼女は全身麻酔を前提に説明をしてくれたけれど、今回はセデーションを選択したかったのでそれを伝えた。
当然OKだったのだけれど、セデーションが効かなかったら途中から全身麻酔に切り替えることを何度か確認させられた。
そして面白かったのが「セデーションはlow riskなんでしょ?」と言う私の質問に「lower risk」と訂正された事。
リスクの無い医療行為はないからかな。

麻酔医が退室してほどなく術衣を来た女性が3人やって来た。
一人は1週間前に会ったレジデント。でも他の2人は誰?
そのうちの一人が何やら私に質問をする。
体調はどうかとか、この1週間で変わった事は無いかとか、出血や痛みはどうかとか。
でもこの人誰?
ドクターと言っているけれど、何のドクター?
もう一人は大学生だって。
手術の立ち会いを承認してくれるかと聞かれ、思わず「見るで何もしないのよね?」と言ってしまった。
勿論Yesなんだけれど、私も随分アメリカ流に慣れて来たものだと我ながら驚いた。
その後レジデントに大きな塊が出たからウルトラサウンドをして欲しいとリクエストしたら快諾してくれた。
事前に言っておいて良かった・・・
他の二人はほどなく退室したのだけれど、ウルトラサウンドの準備をするレジデントに「あのドクターは誰?」と聞いたところ、あくまでも手術をするのは当初予定していたドクターで、彼女は術前の問診をしにきただけとのこと。
担当医じゃないのに何故?とは思ったけれど、気にしない事にした。
後からこれが軽い騙し(?)だった事に気づいたのだけれど・・・

肝心のウルトラサウンドに映った子宮内、大きく残っていたタイノウはほぼ姿を消していたけれど、まだまだ妊娠組織は残っていて、最後の悪あがきも空しく手術室送りが決定した。

16:00頃、やたらと背が高くてやたらとノリの軽いセデーション担当の麻酔医がやってきた。

そして手術室へ。
相変わらず冷蔵庫内のように寒い。
ブランケットをかけてもらってもまだ寒い。
足を固定するための器具があるのだけれど、普段の内診のそれとは違って、点滴をぶら下げる棒みたいなものに輪っか状の紐が下がっていているものが別途の両側に設置されている。
なんだか首つりの輪っかみたいなんてくだらない事を考えた。
手術室にさっき会ったドクターがいる。
何でこの人が?
と思った頃、意識が無くなった。

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