nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Mar 5, 2005
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 昭和12年に創刊された囲碁春秋という雑誌がある。3年前に西村修さんらがその復刻版を作られたのだが、偶然一冊いただいた。安永一氏編集で、日本棋院への提言やアマ碁界の情報、随筆、安永実戦解説、アマ勝ち抜き戦などが主な内容であり、当時としは相当に新鮮な内容だったと推測される。逆に言うと、現在のすべての囲碁雑誌は囲碁春秋の内容からほとんど変わっていないと言ってもよい。いかに安永氏がアイデアマンで優れた人であったかがよくわかる。創刊当時のニュースには、ナチスドイツから囲碁教師の派遣を要請されたとか、天才少女本田寿子現るなど、興味深い記事がいくつもあるので、追々紹介してみたい。

 現在の段位はというと、これはどういう位置付けと考えたらいいのかさっぱりわからない。日本棋院の段位は純粋に寄付行為の証なのか?それならあまり売れないだろうし、そもそも段位認定試験などするのも意味がない。正確に実力を示す基準ではとっくになくなっている。何だか宙ぶらりんな存在である。日本棋院側にはもう理念など全くなくて、ただ売れれば良いと考えているように見える。だから、財政が困るとより高い段位を乱発するわけであるが、これも結局は自分の首を締めるばかりである。段位を乱発すれば、段の権威が落ちて、結局売れなくなるのは子供でも分かる理屈である。8段免状を公開して実際収入が増えたのだろうか?そんな事をすれば、当然6段7段が売れなくなって収入が減るはずであり、仮に今年は増えても一時的な効果に過ぎない。
 それともう一つ、6段や7段に権威があると思って段位を買ってもらった(寄付した)人はどうなるのか?もうこれは詐欺行為ではないのか?碁打ちは皆人がいいから日本棋院が訴えられたという話は、今の所聞かない。しかし、「段が上がりすぎたから、今までの段は全部チャラにして、初段からまた始めます。」という話が出たらどうだろうか?。8段免状発行もこれと大差ない話に思える。こんな子供だましをしているといずれ痛い目に会うのは間違いない。





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Last updated  Mar 5, 2005 04:12:21 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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