nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Nov 3, 2005
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 前回の局面で、黒が打った手は 実戦図1 実戦図2 のように進んで白地を荒らすのに成功した。白2で、右辺を押さえるのは、真ん中左下の切りや真ん中切った黒から下に伸びで、白地が破れてしまう。ここでは約盤面15目の差があり、この後は紛れる余地がないので逃げきれた。

 大盤解説場に移動した対局後の検討で、ほとんど黒の悪手が指摘されなかったので、司会者から「次回は2子でどうか」という核心に迫る質問があった。一瞬息を飲む。それに対して依田碁聖の返事は「うーん.............」
うーん、これは仕方ない。見る人を魅了するような面白いストーリーを描けたわけではない。うんと言ってもらうにはまだまだ修行が必要である。
 と同時に依田碁聖の芸に対する強烈な思いと自信を改めて感じた。以前に依田碁聖が碁界トップに立つ前であるが、プロも恐れるあるアマトップ選手について向2子で絶対に負けないと言っていたと聞いたことがある。最近は、高段の棋士が近い手合いでアマに負けてしまう事もよくあるけれど、依田碁聖からはふがいないと感じているのではないかと思う。

 依田碁聖は勝つためにまやかしのような手はけして打たないけれど、この碁も100%本気であった。それは対局者が一番わかる。昨年もそうだったが、休憩中も一人の世界に入り集中を続けていた。当然、次回3子でもまだ策ありと感じていると思う。
 来年も、何としてももう一度挑戦しなければならなくなった。

 当日の主催新聞のネットニュースによると、「早指し戦で将棋ファンが大勢押しかけた」とのことで、自分は気づかないうちに将棋を指していたのかと卒倒しそうになった。
 翌日の新聞、依田碁聖のコメントによると「修練を積んできたと感じた」とのこと。うれしいお言葉を頂戴した。

 旅行中に当地に寄っていただいたネット仲間のpgさんを、丁度良い機会なので対局と立食パーティーに招待していた。さらにpgさんから話を聞いたナゾさんまで来てくれた。楽しんでいただけたようでよかった。
 お二人ともたいへん乗りが良い人で、立食パーティーの後に飲み足りない私に付き合っていただいた。その様子を拝見していて、どうも二人とも私と同じ穴の何とかであるという印象を受けた。他に理性派が同席していたからよかったが、もし3人だけで飲んでいたら誰かがひどい醜態をさらすまでは止まらない危険を感じたのだった。
 後から気がついたがこういう交流は相当にリスクを伴う。対局に勝ったので私も気分が良かったけれど、もしひどい内容で負けたらその場でチョンマゲを切り落とすと言って暴れていたかも知れないのだから。





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Last updated  Nov 3, 2005 07:42:21 PM コメント(7) | コメントを書く


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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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