nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

May 31, 2006
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 昨日の続き。

 小林九段の見損じで、三村九段が優勢となり逃げ切り目前の場面で2つ目の事件が起きた。
 手どまりの後手5目があるのに、先手と勘違いして後手2目以下の手を打ってしまい大逆転となってしまったのだ。

 めったに見ることができない奇跡のドラマであった。 解説者で小林九段の弟子である大矢九段が、「あっ、あーっ!、錯覚してますよ!」と叫んだのも臨場感があふれていて、興奮が伝わってきた。 スルツカヤが転倒した時のアナウンサーの気持ち、つまり「嬉しいけど、あまり喜んじゃまずい」という気持ちも伝わっては来たが、それ以上に「やった。嬉しい。」という気持ちがかなり前面に出ていたように感じた。それも、素直で好感が持てた。

 不思議なめぐり合わせだが、先日の中野九段の世紀の大ポカを解説していたのが小林光一九段であった。この時は、一瞬の沈黙に続いて「あれ、なんだこれは。やっちゃいましたね」というような感じで、あえて間を置いて比較的冷静な表現だったように思う。これは紳士的な小林九段らしい態度で好感を持ったのだが、それに対して大矢九段の弾けるような無邪気な叫びも何とも素敵だった。
 この叫びはNHK杯中継史上に残る叫びではないだろうか。
 私はこの素直な叫びを聞いて、里谷多英が五輪で優勝した時の解説者の叫び、「多英、多英、ヤッター、ヤッター、多英、スゲー、スゲー」をすぐに思い出してしまった。

 大矢九段のこのキャラクターは若い時から変わりないと思うが、いい年になったからこそ味わいが出て来たように思う。


 解説もアマチュアへの分かり易さを心がけていて人気があるようだ。ただ、以前に出入り計算をさらに出入り計算して倍にしてしまったのを見たことがあるが、相当なオッチョコチョイのようなので、見るほうもそこは要注意である。
 本当は、寄せで逆転された苦い思い出を話そうと思っていたのだが、書いているうちに大矢九段の話になってしまった。こんな事は初めてだ。大矢先生恐るべし。





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Last updated  May 31, 2006 01:12:57 AM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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