nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Mar 14, 2007
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
第10回新囲碁ボケ結果発表
碁石に話しかけてください。できれば、それに対する碁石君の反応や返事もつけてください。

解説
 人間の脳の働きが研究されて、徐々に解明されつつある。
 創造したり思考をしたり、本能的な感情を抑制するといった人間らしい脳の働きをする部分は前頭葉の中にあって前頭前野と呼ぶが、唯一感情の中で「笑い」だけがこの前頭前野で生み出されるそうだ。
 さらに、特に囲碁の対局中はこの前頭前野が非常に活性化するという研究も話題になった。

 となると、その両者を融合させたこの「囲碁ボケ」は人間らしい能力を結集させた文化であり競技であり、言うなれば「人間の証明」なのである。つまり、いずれ「人間の証明B」として映画化される可能性を否定するのは容易ではないのだ。

 今回の囲碁ボケのお題は、我ながら囲碁ボケ史上でも最高の良題ではないかと思う。碁石との語らいという童話的な雰囲気の中に、囲碁への様々な思いが表現される作品を期待したが、期待通りの素晴らしい作品が集まった。


 ただ、けして囲碁ボケは敷居が高いものではないので、初心者も遠慮なくどしどし投稿していただきたい。

 今回は、バカバカし系から文芸系まで様々な味でしかもハイレベルな作品が揃い、賞レースは大激戦となった。

 ところでつい先日、思いがけず副審査委員長のpgさんと囲碁ボケの作品について会談する機会があった。熱烈な囲碁ボケファンである知り合い宅に招待されての会談であったが、高級ワインをご馳走になりすぎて酔っぱらってしまい、肝腎の会談の内容を忘れてしまった。
 まさしく囲碁ボケ、という所で講評に移る。

 今回も副審査委員長pgさんの講評をMVP発表の前に掲載する。

作品の講評

.つかんこさん
偏愛
私「白石さん、大好きです。」
私「白石さん、愛してます。」
私「白石さん、あなたがいれば、私はもう、何もいりません。」
黒石「我々はっ! 支配階級のっ WASP至上主義にっ 断固抵抗するっ! 彼らの横暴をっ 許してはっ ならないっ!」


 一発目にほとんど考慮時間もなく投稿された作品。意外なオチに大爆笑で、先頭打者ホームランですね。黒石さんのこの口調は学生運動家のそれですね。黒石がメガホン持ってる姿を想像して2度爆笑です。

白石「黒石さ~ん! お久しぶりで~す。」
黒石「あっ。生協の白石さんだ!」


 突然生協の白石さんが出てくる馬鹿馬鹿しさに大笑い。碁石同士の会話になっちゃってますが、面白いのでOKです。

私「自分の道は自分で切り開きなさい。甘えちゃいけない。」
碁石「てやんでぇ。切り開こうたって、こちとらこの通り手も足も出ねえんだい。」


 碁石さん江戸っ子ですね~。碁石さんに罪はありません。



記録係「時間になりましたので次の手を封じて下さい。」
かじわら「今日の蛤は重い。」
碁石「もう。悪かったわね。ダイエットするわよ。」


 「今日の蛤は重い」は長考中に梶原先生が言った名言です。ダイエットがバカバカしくて面白い作品。

郷禄介さん
森進一「♪いつもしんぱい~ばかりで~いけない碁打ちの~ボクでした~、♪黒石さんよ~白石さん~」
黒石・白石「もうお前には二度と打たせない!」


 碁石さんが怒るって、森さんいったいどんな碁打ったんでしょう?対局途中に、相手に内緒で余分に石置いたのかな?そりゃ、まずいっしょ~、森さ~ん。
 郷さんの本領発揮で巧さ抜群の作品ですね。

子供A「モゴモゴモゴ」
碁石「食うな!」
子供B「オニはーそとー!」
碁石「蒔くな!!」
子供C「カッキーン!」
碁石「打つな!!!」
・・・その夜
大人「よぉし、たまには一局打つか」
碁石「だから打つなって!」
大人「えっ?」
碁石「・・・・・・・・・」


 碁石さん、たいへんな目に合ってますね。でも一番災難なのは、ヒステリー起した奥さんに投げられて御主人様に向かって行く碁石さんでしょうね。(経験者はコメント覧に)
 郷さん時間が経つといいアイデア出ないとのことですが、これは碁石の日常が面白く描かれた素晴らしい作品です。

ゆー坊さん
自分「おまえらこれでも石なのか?」
碁石?「紙でごめんね!」


 紙を石だと思ってたんですか~!そんな非力で石持ったら、骨折しま~す。
 ベタマクリ王らしいド真ん中の剛速球という感じの作品。

自分「ビールをかけたらどうなるのかな?」
白石「別に変わらないよ」
黒石「色が抜けて金色になるっす」
自分・白石「不良か!」


 黒石さん不良だったんですか~!じゃあなんで、染めてるんですか~?
 この発想の新鮮さには衝撃を受けた人多いんじゃないかな。競輪ファンのパワーを感じる作品。

忠臣蔵?
大石「皆のもの打ち込みじゃ~」
碁石「あんたに勝ち目がないよ」


 潰れが見えているのに付き合わされる碁石さんの悲哀が伝わる作品。文句なしに上手い、大爆笑です。

私「日向産蛤白石碁石に和歌山県那智地方産の那智黒石碁石。碁盤や碁笥も最高級の物を揃えているこの私がなぜ勝てない」
全員「あんたが下手だからさ」

・・・調べると黒石は石なのに白は蛤(貝)だったのね^^;白石にビールをかけたら溶けちゃうね(苦笑)前回は無知故の天然ボケということで^^


 上のネタは、誰かが投稿してくれるまでは締め切れないという王道ですね。ご協力感謝いたします。ところで、漬けておけばビールでも溶けるんだろうか?実験への興味をそそられました。(すでに実験した方はコメント覧へ)


pg(ピィジィ)さん
p「毎日人にバチっと盤に打ち付けられて痛いやろ?
時には囲まれて窒息してるし。
つまみ上げられて捕虜になってるときに気分、どうや?ブルーなんとちゃうか?」
石「…ええねん。pちゃんが楽しんでくれれば」
p「(*_*)。いっしーーーーーーーーーーーーーっっっ!」
ゴケの蓋「ボケとらんがなっ!ヾ(-_-;)」


 「いっし~」は相当な力技ですが、不思議な雰囲気に圧倒されて強制的に笑わされる作品。関西のパワーを感じます。

石「まだ、大丈夫だと思ってたのに・・・
逃げられてるはずなのに・・・
なんでよーーーー!」
打ち手「ひゃっほー♪グルグル回しだぁ~(^o^)ノ」


 ぐるぐる回しになっていく石の気持ちを表現した作品。ディズニー映画のニモみたいな味わいですね。さすが、土壇場で新しい発想の作品を出して来ましたね~。

ほうきゅう3さん
「これほどに、ころころとした見事な石を見たことが無い、さぞや立派な貝から生まれたのでしょう。」
「。。。。。?」
通訳「俺はメキシコ生まれだ」そうです。


 通訳を入れたのが面白いですね~、ってちょっとマテ、誰が通訳してるんですか~?!メキシコ人ですか~?
 会話の内容よりも通訳で爆笑してしまった作品。

「本因坊、敗因は?」
「石に聞いてくれ!」
白「私は貝になりたい。」


 貝になりたいって、まさかタイトル戦でガラスを・・。
 これは、上手すぎて困っちゃうなあ、という作品。

幽玄の碁石!
「それでは、本因坊の先手でお願いします」
「お願いします」
「宜しく」
。。。。
黒「おーい吉田、相変わらずお前が相手か、ぐっへへへ、白髪が目立つなー」
白「関、てめー、汚え~まねすんじゃねえぞ、くされ外道の腹黒野郎!」
黒「じゃー、いつもの通りね」
。。。。
「3目半、挑戦者の勝ちになりました」
「ありがとうございました」
。。。。
白「ぐっへへへ、関、350円な」
黒「ちくしょう、明日まで借り。」
白「払いが悪いのは、いつもの事か。明日は結城が当たらないかな~」
(参考文献、ギャンブルレーサー)
{一部汚らしい表現がございましたが、原文のまま掲載いたしました。又著作権の問題が発生しましたら、すみやかに削除をお願いします。}


 競輪漫画ギャンブルレーサーのパロディーですね。碁石さん達の世界に入り込んでしまう、ファンタジックな作品ですね。

サブさん
自分「ゴメンな、俺ネット対局ばっかりだから使ってやれなくて。」
碁石「それがPCで棋譜並べしながら言うセリフかよ!俺たち並べろよ!!」


 これは、多くのネット碁打ちには耳が痛い作品でしょうね。私も、そのうち碁石君が化けて出そうで怖いです。

自分「さてどこに打つかな。」
黒石「一生のお願いです!あの右下の白石にツケてください!!」
自分「・・・どう見てもつぶれるぞ?」
黒石「俺は・・・実はあの白石ちゃんのことがずっと好きだったんです!」
自分「左上しまるか。」パチッ


 これまた衝撃の発想で大爆笑の作品。碁石が優位に立った作品が多かった中で、碁石が完全に奴隷になっている視点も新鮮で高評価です。

しげさん
「安らかにお眠りください」
「墓石じゃないよ」


 墓石じゃ碁盤が潰れちゃうじゃないですか~!エッ違う?墓石削って作ってもらったって、あれも那智黒なんですか?ってそういう問題じゃないっ!
 と選者を調子に乗らせる非常に面白い作品です。

「蛤はカルシウムたっぷりだよね?」
「うん、でも君がうつとすぐキレちゃう」


 碁石からバカにされるネタはいくつかありましたが、カルシウムに注目したあたりが健康的な作品。白石を食べて丈夫な骨を作りましょう。

ちくん先生「石をいっぱいに働かせる!よし、生きた!」
碁石「過労死する~!」


 かわいそう。でも光一先生の所では、休日もない上に爪削りまでやらされるそうですよ。
 武宮先生んちや依田先生んちはもっとひどい!(後ご期待)
 棋士の棋風に注目した発想が高評価です。

ワッショイさん
武宮「今日の碁石君はつるつるしていますねー」
碁石君「いえいえあなたほどではないですよ


 またまた、でました~!囲碁ボケ人気ナンバーワン武宮先生!。お互い切磋琢磨、碁石で磨いているそうです。(やばい、やばい)

かものはし☆さん
私 「碁石さんの好きな遊びって何?」
碁石「おしくらまんじゅう!」
私 「ああ、それでいつもだんご石なのね。」


 無邪気な雰囲気の会話から、「だんご石」のオチが微笑ましくて素晴らしいです。上質のメルヘン調4コマ漫画みたいです。「それあなたのせいでしょっ!」というありがちな突っ込みを付けずに余韻を残したのが上手いですね。初投稿とは信じられない極めて高品質の作品です。

続く





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Last updated  Mar 14, 2007 09:25:03 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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