明けましておめでとうございます。2009年囲碁ボケは、1/7に開始です。
☆週刊碁新年号から
<このような流れから、コンピュータ囲碁を強くするという目標のもと、様々な新しい情報処理技術が開発される期待があり、これから先導的な研究になる可能性を秘めている。実際、コンピュータ囲碁のプログラムを作るためには、人工知能的な技術のみならず、認知科学、探索、パターン認識、データマイニング、高速化プログラミングなど、様々な技術を駆使する必要がある。>
大学が主催する大会で、記事によるとソフト開発をするまで囲碁を知らなかった女性のことが紹介されている。彼女を始めとした参加者が「この研究が将来囲碁文化にどのような影響を与えるか」など考えるはずもないし、これは仕方が無い。
☆青葉プロとの7子局
興味深いのは世界最強の囲碁ソフトが青葉プロに7子で勝った棋譜。相変わらずコンピューターの囲碁は不思議だ。意味不明の妙な手があったかと思うと、突然しっかり打ってきたりする。ただ、数年前に比べると極端に意味のない手がなくなって進歩しているのは確かだ。
右上で白から紛れを求めたのに逆に白が苦しくなったのにはビックリした。ここは人間だと余計な事を考えてハマリそうだが、アタリ・ツギ、とコンピューターにとっては逆に紛れにくかったのかも知れない。
左辺で黒が渡った変化もそうだが、一般にコンピューター碁は石がくっついてくるとそれなりに固く打てるのが特徴。そのかわり、石をばらまくような打ち方をすると、どこが大事なのか判断する能力が極めて低いので信じられないようなオトリに引っかかってひどい事になる。
青葉先生もプロとしてあまり無茶はできなかったかも知れないが、このソフトがどれだけやれるのか、もっと試してもらいたかった。
☆プロに迫るのはいつか
このソフトの技術がはたしてプロ並の強さのソフトの開発に繋がるのか、素人にはわからない。Xデーは果てしなく遠い気もするし、そうでもない気もする。
ただ、今回の碁について鄭プロの「アマ4~5段の内容」というのは、いくらなんでも無茶だ。4~5段の手があっても初心者の手も多い。7子で勝ったのは驚きだが、30級の手を引き出すように打てば、まだ13子以上だろう。人間ならばそうならない。
ところで、大会の後援にはなっていないが日本棋院はこれからこの分野の開発とどう関わっていくのだろう。初心者が囲碁がどういうものかお試しするには、対局ソフトの棋力は現状でも十分だ。以前にもコメントをもらった事があるが、普及のためには囲碁のルールや面白さを簡単に楽しく学べるようなソフトの方が必要だ。
プロ棋士がコンピューター開発者を持ち上げて一般の囲碁愛好家を傷つけるような発言をして、これを記事にするのはどういう意図なのだろうか?
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