☆対抗戦企画
先日、ローカルな戦いであるが日本一熱い対抗戦が開かれた。それは、浜松三島対抗戦。
三島は小さい市なので厳密に言うと伊豆の付け根である三島沼津地区選抜と浜松市選抜対抗戦である。ここ数年両者はライバル関係にあり、各年代混成チームの東日本都市対抗戦には、2006年浜松、2007年三島、2008年浜松が出場し、それぞれ4位、4位、3位の成績を上げている。
多チームが参加する大会では組み合わせの都合で当らなかったりして不完全燃焼な事も多いので、この際じっくりサシで決着をつけようという事で実現した企画である。今回は、浜松側が三島に乗り込んで行われた。成人選抜5人対5人、午前、午後に一試合ずつ。名誉のかかった真剣勝負である。
☆第一試合
午前の第一試合。私の相手は中国旅行中に名勝西湖の遊覧船の中で詰碁とにらめっこしていたY君。今や三島のエースだ。年々腕を上げていてもう優位はない。全力投球だ。
私の白番。中盤でややいい感じになった以下の局面がハイライトシーン。
ハイライトシーン

黒1が鋭い。これに対して白は1の上切りでも打てるはずだが、緩められない気持ちが強く白2と目一杯に頑張った。しかし、ここであっさり決着がついてしまった。
黒5に6と受けて一安心と勝手読みした瞬間、黒7が強手でもうただでは済まない。結局この辺りの黒の一団が堂々と左下に連絡した上に、最後は中央白の一団まで取られてしまった。読み負けに愕然。これが響いて、チームは2-3の敗戦。追い詰められた。
☆第二試合
午後は、監督のN先生が主将に入り、県代表経験者5人の布陣で必勝を期す。私の相手は一昨年の県選手権者Wさん。序盤で厚がって急所を逃し、早々に苦しい形勢になってしまう。
中盤からポイントを上げて一旦優勢になるが、その後はミスがお互いに出て二転三転、結局半目勝負になったが最後は時間切れ勝ち。内容は大いに不満だがとにかく連敗は避けられた。
N先生はY君に得意の序盤作戦を仕掛けたが、しっかり対応されて完敗を食らってしまう。残り4人が勝ってチームは4-1。合計6-4で辛うじて勝利となった。しかし若手の底上げが著しいのは三島であり、次回以降はさらに苦しい戦いになりそうだ。
火花散る対戦であったが、対抗戦と同時に少年少女達の交流対局が行われたり、試合後に共同で熱く碁の検討をするなど、たいへん充実した交流ができた。今回一番印象的だったのは三島の女の子中学生のアキちゃん。碁の内容が素晴らしいので、どこまで伸びるか楽しみだ。
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