カーリングの決勝戦、スウエ-デン対カナダの一戦をテレビ観戦。技術的な事はわからないが最後の一投まで勝負がわからない熱戦は素晴らしかった。
※ノルベリ選手に釘付け
中でも一人の選手に目が釘付けになった。スウエ-デンのスキップのノルベリ選手。43歳のベテラン、堂々とした体格、あまり口数が多くない様子。隣で他の選手が喋っているのを聞きながら、静かにカメラの方に向かってくる姿が実にカッコイイ。Gメン75のボス丹波哲郎か、はたまたマフィアのボス、ロバート・デニーロの雰囲気だ。対するカナダのスキップ、バーナード選手もベテランでこちらは容姿からチャーリーズエンジェル系か。
試合は1点を争うジワジワした展開で進んだが、中盤のスウエ-デンのわずかなミスからカナダが有利な展開になり、カナダ2点リードで最終10エンドへ。カナダのプレーが冴え後攻のスウエ-デンが苦しい展開で、カナダが勝負を決めるチャンスもあった。しかし、ここでエース・ノルベリ選手の絶妙なプレーでギリギリしのぎ切り2点を取って延長の11エンドへ。
※スウエーデン追いこまれる
さらに後攻のカナダが有利な展開が続く。スウエ-デンが手前にガードした石をカナダが叩きだすという繰り返すで、もうどうしようもないように見えた。しかしノルベリ選手の表情を見て愕然、、こわばりも焦りも悲観も感じられない冷静な様子。シビレル~。惚れそう(ウソ)。
いよいよスキップの2投ずつを残す場面。バレーボールも、どんなにトリックプレーを巧みに操るチームでも、ギリギリの土壇場では必ずエース・エースで勝負し続けるが、最後に勝負を決めるのがエースの宿命だ。
ここで名解説者小林さん「もうここはガードでなく、(中に入れて)勝負に出るしかない。」と言う。私も「もう何かやらなければ」と思ったのだが、長い時間考えた上にスウエ-デンの作戦はまたもガード。考えたら何かやりたくなるのが人情だが、凄まじい辛抱。どこかで「真の勇者は死に急がない。」という言葉があったような気がする(なかったかも)。
※エース対決・劇的幕切れ
ここで、カナダがガード石を叩きだしお互いにエースの最後の1投ずつを残すのみ。この時点で中央に一番近い石はカナダで、どうなってもカナダ有利の状況。それでもノルベリ選手は見事なファインスローでカナダの石を押しのけ、イヤらしい形で2つの石を残した。カナダ有利には違いないが、最大限に逆転の可能性を高めた。
前回のオリンピック最後の一投でダブルテイクアウトで金メダルを獲得したのがノルベリ選手。この状況でカナダのバーナード選手の1投がわずかにずれてスウエ-デンの劇的な勝利となった。
苦しい場面で冷静さを保ち、相手のミスの可能性を少しでも高めるプレーを続けたのがスウエ-デン選手。ベテランの味を堪能した。カーリングは80%はメンタルのスポーツと言われているそう。メンタルスポーツは40歳超えないと味が出ないよね、などと考えつつ、40歳超えても10代の子に精神力で負けてる幽玄のパンダは何なのか?
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