丁度西暦2000年のミレニアム対局で、私の黒番の碁。白のUさんは、私が碁を覚えたころに読んだ父親の蔵書で、おそらく1975年ころの棋道誌にてアマ4強に次ぐ東京の強豪として紹介されていた。どんな怖い人だろうと思っていたら、穏やかでユーモラスな方で安心した。あえて上辺当たりを打たず白1に黒2が工夫の手。
実戦図1

お互いの気合がぶつかり以下のような変化になったが、果たして実戦例があるのかどうか?黒22が甘く、下辺に先行していれば黒悪くなかったようだ。
実戦図2

下辺で白に華麗に打ちまわされた後に、白1が急所の手。黒2が敗着になった。この手で黒4の一路下に迫っていれば、まだ勝負だったようだ。
実戦図3

数年後にリバンジの機会があった。白番の碁。白1と利かしに行ったのに対し、黒2・4と反発されたが、白3から逆襲して今度は私が押し切った。碁を覚えたころ本の中の人だったUさんに勝った思い出の碁。
実戦図4

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