1996年の対局で私の白番の碁。以下の黒 1 に対し白 2 とかけたが、出切られて乱戦になり押し切られてしまった。Iさんには、白 2 が打ち過ぎと指摘され納得した。

第 2 案として考えていた以下参考図白 2 を提案したが、そんな大して黒地が望めない所に打ち込む手は意味のない手で上辺桂馬くらいが相場と指摘された。これも納得した。これらの指摘はその後、自分の碁に大きな影響を与えたと思うが、あれ以来久々にこの碁を見ると、これらの手は十分あり得ると思える。天頂で検討してみた。
参考図

黒 1 の場面で天頂が 40 万回以上探索して推奨した手は参考図の白 2 で互角の評価。次に上辺ツケ。実戦のかけは探索数が少なく評価困難。
次に、実戦図黒 5 まで出切られた場面で 50 万回以上探索して推奨された白の手は左辺抑えか伸びでいずれもほぼ互角の評価だった。
結局この碁の敗因は、この後のねじり合いでの読み負けだった。
機械のおかげと言うのはシャクだが、長年モヤモヤしていたものが晴れた気がする。それともしかすると、長年教科書的で正しいとされていた打ち方というのは、イコール単に声の大きな人が主張した打ち方という事なのではないかとも思える。
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