右下の形は最近あまり見なくなったが、以下の白 1 は工夫の手。この手を誰が打ち始めたか分からないが、それ以前に西村修さんが打っているのを見た事があり、いつか打とうと思っていた。
実戦図 1

以下の黒 1 は序盤に劫なしで打たれたと思うが、手拍子だった。白 1 と劫を臨んで劫材が豊富な白が一気に優勢になった。
実戦図
2
実戦図 3

この後緩んだりミスが出たりで、難しい碁になったが以下の図になり決め手のある局面となった。黒
6
に続いて白A(あるいはその上)と打てば中央がセキになる味もあり、黒はどうしようもなかった。実際に出切る前には、そのつもりで読み切っていたはずだった。ところが、黒
6
になった局面で当初の読みが飛んでしまい、何度読み直しても白がどうやってもダメと思ってしまい最悪の手を打って痛恨の負けとなった。左側の黒のダメを錯覚してしまった気がするが、何度確認しても気づかなかったのは不思議だ。
実戦図 4

碁にポカは付き物で、トッププロの命がけの戦いでも出てくる。アマの場合、気が緩んでの不注意という事もあるが、どんなに気を張ってミスに気をつけている場合でも出てしまうミスもある。これはおそらく錯覚によるもので、むしろリラックスしている時の方が出にくい。
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