鹿島槍ヶ岳からのお便り

鹿島槍ヶ岳からのお便り

2005年03月06日
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カテゴリ: ふるさと



Tさんの青春の足跡さがしは、一部見つかったけれど、ほとんどが失われていた。
昭和18年からすでに60年以上…この時の流れは1人の人間から見れば、ものすごーく長いということだろう。

Tさんが宿泊したという湯田中温泉よろづ屋旅館は、全体が様がわり。ただ昭和14年に建てたという建物は、一番奥の山際に「松籟荘」という名前で残っていた。外観はいまいちだったが、内装は木目を生かした純日本風で、「高級旅館」のイメージがたくさん残っていた。
Tさんが泊まったという小さい部屋を探したが、部屋の大きさと、窓から見る町並みが微妙に食い違い、確定することはできなかった。
また「雪国」のイメージ、道の両側に旅館が立ち並び、道路の両側にある小川(側溝)から湯気がもくもくと立ちのぼるという風景も見られなかった。
側溝自体に格子の鉄蓋が被せられ、わずかに湯気が立ちのぼってはいたが、蓋のついた川なんて、意味がない…。
さらに弥生3月、雪があるとはいえ、季節的にもやはり1月から2月の厳寒の中の方が、湯気の白さは際立つ。
私が1月1日に見た実家のあの風景だ。

そして、Tさんの思い出の中で、「雪国」に対するイメージがどんどん一人歩きをして、より一層趣きのある温泉宿と町並みという景色が創られていったのではないか…そんな風に思った。


青春の思い出の地に立ったということで。

******

故郷ではあるけれど、温泉客として泊まったのは初めて。
だいたい、この旅館は高級旅館のイメージが私には強く、泊まるなんてことははなから全く問題外だった。
でも、Tさんのおかげで、いいチャンスをいただいて…
沸かし湯とは雲泥の差の温泉。
特に露天風呂がすてきだった。雪景色の中で、頭はどんどん冴え渡り、身体はどんどん温かく、そして柔らかくなって…

お客さんになって、Tさんと湯田中の町をそぞろ歩いてみた。
私が小さい頃にはなかった一茶の句碑などが建てられ、夏ならば一茶の散歩道なども歩けるように整備されている。
「温泉がある」というだけでは、観光客を呼べなくなった今、いろんな工夫をして、温泉の情緒を醸し出している。あちこちに、小さい足湯もあり、飲むための湯も竹筒から流れ…

私は自分の故郷を見直した。









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最終更新日  2005年03月06日 19時14分54秒
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