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2012年01月06日
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カテゴリ: 航空&ミリタリー
​​​​​​​​​

 性質(たち)の悪い建築会社のように追加で稼ぐロッキード。

 ロッキード・マーティンとなってもその伝統は失われておらず、開発費の増大に開発パートナー国は身動きできない状況に追い込まれている。

 増大した開発費は昨年判明した機体のトラブルで、さらに増えようとしている。


 日米安保の下、米国の下請けである防衛省は性能水準の高さがF-X選定の決め手だったと発表。
 価格もF-35Aが一番安価であったとも主張。
 今回の調達価格1機99億円。

 少なくとも価格の話は、世界の報道と矛盾する。




 防衛省の評価基準の配点は、50点が性能、22.5点が費用、22.5点が国内生産への寄与度、5点が導入後の支援体制だという。

 普通に考えれば、費用、国内生産への寄与度ともユーロファイター・タイフーンがF-35Aに劣るとは考えられない。

 「主要部品300点」のうち、40%を国内生産すると報道があったが、ここで価格を跳ね上げるのだろうか。

 米国の発注減の分を日韓で埋め合わせしようとしていることさえ考えられる。




 熟成されていないF-35Aがもし、第一線に配備できる機体でなければ、絵に書いた餅となる。

 エンジンに欠陥を抱えたF-14を黙って使用し続けていた事実を、防衛省幹部は知らぬわけでもあるまい。


 戦闘機に限らず、軍用機、武器全般の価格に定価はない(あっても意味はない)。
 戦闘機の価格といって自衛隊のF-2でも機体だけなら80億。
 装備込みなら120億という値段がある。
 今回継続生産すると 150億という試算 も提示された。

 どれも本当だろう。


【F-2 平成9年度の調達価格】
 機体 77億2800万円
 F110エンジン 13億1800万円
 火器管制レーダー 7億8200万円
 IEWS統合電子戦装置 7億7700万円
 その他の装備品等 14億5700万円
合計 120億6000万円




 輸出の場合は、補充部品の有無、量、整備関係のコスト、整備員、パイロット育成コストなど、様々な価格変動要素が加わる。

 価格に直接表現しにくいメーカー、本国のサポート体制も重要。

 整備、保管に要する設備等の価格もある。


             ​


 FXにF-15SE(Silent Eagle)が入らなかったのは、トータルコストで激安になる(コスト・パフォーマンスが抜群になる)可能性があったからとみても、穿ちすぎとはいえない。

 財政豊かな(日本より健全財政の)サウジアラビアはF-15SEでさえはなく、現行機種の改造版F-15SAを導入の意向。

 日米安保があるとはいえF-35Aの導入決定は、国家財政が破綻の危機に瀕している国の所作とは思えない。


 アラブ、イスラムの敵、イスラエルがF-35を導入を決定してもだ。

 国内の生産技術・生産体制維持を勘案すればF-2の150億だって高くないとみることもできる。


 費用対効果の不明な装備は、買わないのが一番良いのか?


 サイボーグ009 死の商人 (My First BIG SPECIAL) (廉価版コミックス) / 石ノ森 章太郎 ​​​​​​​​​





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最終更新日  2019年01月20日 07時27分07秒
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