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2015年09月26日
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カテゴリ: 自動車

 フォルクスワーゲン(VW)は、米国でディーゼルエンジン車を拡販するにあたり、「あの古いディーゼルの現実はもう当てはまらない」と唱えた。

ドイツをはじめ西欧の自動車メーカーは、ハイブリッドは得意ではないが、小型のディーゼルエンジンが得意領域だった。




 VWのビンターコーン会長は、世界での製造、販売の拡大に積極的に取組み、2018年にトヨタ自動車を抜いて世界最大の自動車メーカーになることを宣言していた。

 VWにとっては創業家の血筋にあたるフェルディナント・ピエヒ前会長からの揺さぶり工作に対抗し、監査役会の支持を得たヴィンターコーン氏は、ピエヒ氏を監査役会会長の座から追い落とし、今年の春、その地位の安定を獲得(監査役会)したばかりだった。





独VW、社長任期巡り「お家騒動」
 オーナー一族対立
 2015/4/13 日本経済新聞



 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、不正発覚のきっかけは、ウェストバージニア大付属機関の研究チームが2013年以降、欧州の非営利組織の依頼で欧米メーカーのディーゼル車を調べたことだった。



 計測をやり直しても、結果は変わらなかった。


 9月18日、米環境保護局(EPA)は、VWが排ガス試験で不正に働くソフトを使用していたことを公表。

 EPAはVWに対象車48万2000台のリコールを命じた。

 9月20日、VWのヴィンターコーン会長はこの件について謝罪。

 9月22日、VWは対象となる車両が世界で1100万台であることを発表。

 9月23日、直接関与していないことを表明していたヴィンターコーン社長は、VWの監査役会の意向を受け、引責辞任を発表。



VW、ディーゼル車不正の激震
王者転落でエコカー勢力図はどう変わる?
 2015年9月25日 ダイヤモンドオンライン
 佃 義夫 [佃モビリティ総研代表]

日本ではシルバーウィークの連休に入った矢先の9月19日の朝(米現地時間18日)、米環境保護局(EPA)が独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車で排ガス試験のときだけ排ガス量を減らす違法なソフトが使われていたとして、対象となる48万2000台のリコール(回収・無償修理)を同社に命じたというニュースが飛び込んだ。加えて米EPAは、VWに対して大気浄化法違反の通知を送り、調査を開始した。

 米国におけるVWへのリコール対象車は、2009年以降2015年までに販売された「ゴルフ」「ビートル」「パサート」「ジェッタ」に、グループ傘下のアウディ「A3」を加えたディーゼル5車種。米EPAによると、通常走行時の窒素酸化物(NOx)の排出量は基準値の最大40倍という。

 当事者のVWは、その2日後の20日、独本社のマルティン・ヴィンターコーン社長が「お客様と国民の信用を傷つけ、深くお詫び申し上げます」との声明を発表。米EPAの指摘を認めた形で、さらに米国だけでなく、欧州などでも調査が広がり、グローバル戦略全体に影を落とす最悪の状況となりつつある。

 独VWはさらに22日、米EPAによるリコール対象車でディーゼルエンジン「EA189」を搭載したVWグループディーゼルE車において、試験結果と走行時の窒素酸化物(NOx)など排ガス量のデータが異なったことを認めている。

 このエンジンを搭載した車両は世界で1100万台に上り、対策費用として約8700億円を7-9月期決算に特別損出として計上することを発表した。そして23日、マルティン・ヴィンターコーン社長・CEOが「VWは心機一転で再出発が必要」と辞意を表明。事態はトップの引責辞任にまで至ることになった。

 …(略)…




 台数増の立役者ヴィンターコーン氏を失い、経営陣の不正への関与の有無にかかわらず、ブランドと技術力に関する信用を失ったVWが、台数世界一の自動車メーカーとなるかは微妙。



 今年上半期の生産台数世界一も、リーマンショック後、トヨタの組立工場の増設凍結のさなかの勝利であり、VWの実力値が分かるのは、トヨタが生産設備を整えてからとみられていた。



 9月24日、VWの排ガス不正に関する一連の報道が続く中、ドイツ自動車専門誌アウト・ビルト(電子版)は、米NPOが行った実走検査の結果、独BMWのディーゼル車「X3」の排ガスから、欧州の基準値の11倍超の窒素酸化物(NOx)が検出されたと報じた。


 事実なら Made in Germany のブランドが地に落ちる事態と思われた。

 9月25日、BMW、ダイムラーは排ガス不正を行っていないことを表明。


排ガスデータ操作せず、BMWとダイムラー表明
 2015年9月25日 ロイター

 独フォルクスワーゲン(VW)によるディーゼル車の排ガス不正操作問題発覚を受け、独BMWと独ダイムラーは24日、排ガスデータを操作していないとの見解をそれぞれ表明した。

 BMWは「試験時と実際の走行時の排ガスの扱いに差はない」とし、一部BWM車の道路走行時の排ガス量が欧州規制の11倍だったとする独オートビルト誌の報道を否定。

 ダイムラーの広報担当者は、ダイムラーはVWのようにディフィートデバイス(無効化機能)は使用していないとし、世界中で窒素酸化物(NOx)の排出基準は満たしていると述べた。





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最終更新日  2015年09月26日 08時43分09秒
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