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2020年03月01日
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カテゴリ: 政について
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 米国はトランプ対反トランプ、英国は脱EU対EU残留、フランスは強欲資本主義対反強欲資本主義。
 中国は漢民族対少数民族、香港は統制派と自由主義派、台湾は一つの中国対台湾独立。
 中近東では体制とオイルマネーの恩恵に預かれない非体制。
 世界各地で深刻な対立が生じている。
 価値観を転換しようとする勢力と旧来の価値観を守り利権構造を維持しようとする勢力との闘いだ。
 どこへ向かっているのかを示唆する記事が下記。
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経済思想家・斎藤幸平氏が警鐘
2020年1月3日 日刊ゲンダイDIGITAL
 経済的な格差の拡大が人々を不安に駆り立て、極右ポピュリズムが台頭。
 その一方では気候変動デモや香港の民主化デモなど、大規模な市民運動も各国で盛んになり、混沌とした時代を迎えている。日本でも「れいわ新選組」などの新しい動きが顕著だ。今後、社会はどう変わっていくのか。
 編著「未来への大分岐」がベストセラーとなり、注目を集める経済思想家の斎藤幸平氏に聞いた。
   ◇  ◇  ◇
――2020年は米大統領選、日本でも解散・総選挙があるのではないかといわれていて、政治の世界が一気に変わる可能性を秘めた一年ですが、政治への失望も深まってます。
 議会制民主主義が機能しなくなっている
 米国のトランプ大統領は「移民の犯罪が多い」「気候変動問題は存在しない」など、事実と異なることを言い立てて支持を集めている。
 日本も似たようなもので、SNSのせいで「見たいものしか見ない」人々が増え、気に入らないニュースは「フェイク」扱いしてスルーする「ポスト真実」と呼ばれる時代になっています。
 人々が、それぞれ違う「現実」を信じている状態では、議論が成り立たず民主主義は機能しません。
――嘘で真実を壊そうとするリーダーの跋扈も目立ちますが。
 例えば、トランプの支持率が下がらない理由は、「偉大なアメリカをもう一度」という彼の呼びかけが、つらい現実を否認してくれるからです。
 日本で安倍政権を強く支持しているのも、高度経済成長期やバブル時代を覚えている中高年の男性です。
 日本が輝いていた時代への郷愁と、今の生活を失うかもしれないという「恐れ」が、反中・嫌韓の排外主義を生んでいる。
 自分だけがよければいいというエゴが長期政権を支えています。
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 日本でグレタ批判が起こるわけ
――「今だけ」「自分だけ」よければいいという刹那的な発想は、目先の利潤を追求する資本主義と非常に相性がいいですよね。
 そこが問題です。
 資本主義の歪みは、格差拡大や環境破壊など見える形で表れている。
 にもかかわらず、自分だけが生き残れればよいと競争に走り、資本主義にしがみつこうとする人が増え、分断が深まっています。
 気候変動への対応を訴えるスウェーデンの環境活動家・グレタさんへの批判が、日本で多いのも同じ理由でしょう。
 彼女が正しければ、地球環境を破壊する資本主義を見直し、今の暮らしを抜本的に変えなくてはならない。
 自分は逃げ切れるという世代は、変化を恐れ、ヒステリックな反応を見せているのです。
――しかし、グレタさんがたった一人で始めた抗議活動が、わずか1年で世界中に広がり、数百万人がデモに参加するようになりました。
  長期的に見れば、この流れは止められません。
 気候危機は予測以上に急速に深刻化していて一刻も早い対応が必要です。
 ここでどう選択するかで人類の未来が決まる「大分岐」だからこそ2020年は重要な年です。
 トランプが再選されれば気候変動への取り組みが4年も遅れてしまう。
  トランプは気候変動が起きているのを知ってて否定しているし、GAFA(巨大IT企業)はわざとフェイクを蔓延させる。
 資本主義にとって気候変動対策は障害でしかなく、格差是正を求める民主主義も形骸化してくれたほうが好都合だからです。
 資本が優先するのは、地球や人権ではなく、利潤です。
 だからこそ、民主党のサンダースらは気候変動対策と格差是正を組み合わせたグリーン・ニューディールを掲げているのです。
  ― 引用終り ―
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 一見すると右派ポピュリズムが興隆してみえるが、人口、環境の現実の前に早晩破綻を迎えるはず。
 右派ポピュリズムが祭り上げるヒーローは、役に立たないことが分かり放逐される。
 左派ポピュリズムも同様。
 旧来の左派や左派ポピュリズムは革新性を失いとっくに用済みなっている。
 右派、左派ともに過去に組立てられた論理に基づく教条主義的な主張は有効性を失っている。

 情報は、かつてよりも遍く行き渡りつつある。
 大気の組成の変化、深海に至るまでの海洋汚染明らかになり、様々な影響が把握されつつある。
 現在の科学は万能ではなく、世界のほんの一部分を明らかにしただけであることも明白になった。
 今、人類だけではない世界、地球の継続性の観点から、論理の再構築が必要となっている。
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最終更新日  2020年03月01日 06時00分09秒
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