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2020年11月20日
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カテゴリ: 航空&ミリタリー
 11月11日、厚労省の助言機関は、クラスター(感染集団)の発生場所が歓楽街から、一般の会食の場や職場、外国人コミュニティーなど多様化していることが感染拡大の要因だと分析した。
        ​
 防衛大学校でクラスターが発生しているようだ。
 同時に、コロナ禍で防大の問題先送り、隠蔽体質が明らかになったのかもしれない。
 十分な感染防止対策がとられないまま防大生は、無策の学生寮で軟禁状態化におかれた。
 情報に敏感であるべき防衛大学校の管理において、国内最大のクラスターであるダイヤモンド・プリンセス(3711人中、712人感染、13人死亡)の事例は少しも活かされなかったようだ。
        ​
【速報】
防衛大で国内最大級の大規模クラスター発生か
2020年11月11日 NEWSポストセブン
 将来の幹部自衛官を養成する防衛大学校(神奈川・横須賀市)で、11月7日に学生1人が新型コロナに感染していることが発表された。
 しかし、その後、感染者は数十人規模にまで急増し、学内で隔離生活を送っていることが取材によりわかった。
 現時点では防衛省も横須賀市も感染者数を発表していないが、防衛大の学生たちは敷地内の学生舎(寮)で集団生活を送っており、感染者は今後さらに増える可能性もある。
        ​
 現役学生のひとりはこう話す。
「最初に学内の感染者が判明した後、学生舎で感染者と同じ部屋だった学生や、校友会(いわゆるクラブ活動)で一緒だった学生らが、濃厚接触者として隔離されました。
 その後、保健所の協力を得て感染者の周辺にいた学生たちがPCR検査を受け、それ以外の学生たちにも抗原検査が実施された結果、約80人の陽性者が確認されたと聞いています」
 全寮制の防衛大では4学年の約2000人が敷地内の学生舎で寝食をともにする。
 上級生から下級生まで8人単位を基本とした居室で生活を送るため、“密”を避けがたい状況があり、無症状の感染者が出れば感染が拡大しやすい環境だ。
 3月から4月にかけて約200人の感染が判明した永寿総合病院(東京・台東区)に迫る、国内最大規模のクラスターとなることも懸念される。
 防衛大のある教官はこう証言する。
「最初に陽性が判明した学生は10月初旬以降、防衛大の敷地内から外出していないといい、そうなると学内に別の無症状感染者がいて、そこから感染が広がったと考えざるを得ない。
 感染ルートがはっきりしていない以上、どこまで広がっているのかは慎重に確認していかないといけない」
        ​
 防衛大は取材に対し、「現段階では陽性者1人が出たと発表している。今後、感染者が増えた場合の発表は自治体(横須賀市)に準じる」(広報室)とするのみで、 80人以上のクラスターになっているのかという質問には答えなかった。
「学生たちからは、本当に感染者を完全にスクリーニングできているのか不安の声が聞こえてきます。
 にもかかわらず、クラスター発生の判明後、まだ全員のPCR検査結果も出ていないうちから、学生たちが所属する 各大隊では400人ずつが密になる朝礼をいつも通り行なう という話も聞いた。
 対応には相当の疑問を感じます」(前出・防衛大教官)
        ​
 もともと、防衛大ではコロナ対策が適切だったのかが問題化していた。
 4月から5月にかけての緊急事態宣言下では、全国のほとんどの大学がオンライン授業を行ない、いまも多くの大学で対面授業の再開は限定的な状況だ。
 しかし、防衛大ではシステム上の理由からオンライン授業を行なうことができず、授業も訓練もないなかで、 学生たちが敷地内の寮に“軟禁状態”とされてきた 経緯がある。
 密を避けがたいストレス過多の寮生活が続いたことで、学生たちの脱柵(脱走)や自殺未遂、年度途中での退校者が相次ぎ、賭博行為なども発覚した。
 防衛大関係者が語る。
「防衛大の内部にも、コロナ対応がおかしいと進言する人はいました。
 衛生課に所属するA医官は、新型コロナの流行初期に感染拡大を懸念し、学生たちを学内の寮に留め置くのではなく、親元に帰すよう進言していました。
 しかし、幹部に聞き入れられることはなかった。
 その後の学内での混乱や今回のクラスター発生を考えれば、進言は非常に適切なものだったわけですが、 國分良成学校長ら執行部の方針に反する意見を口にしたA医官には、8月1日付で自衛隊中央病院への異動 が言い渡されたのです」
  ― 引用終り ―
        ​
 11月初旬、防衛大学校執行部のコロナ禍への対応をめぐる不祥事を告発する「申立書」が、岸信夫・防衛相および防衛監察本部に宛てて送られていた。
 差出人は防衛大学校の等松春夫教授(人文社会科学群国際関係学科)。
 自己管理能力のない組織に失望し、危急の事態に迫られての対応だったのだろう。
 等松教授の専門は政治外交史、軍事史。
        ​
 等松教授におかれては、1918年(大正7年)の軽巡(二等巡洋艦) 矢矧の流感禍(スペイン風邪・インフルエンザ) の事例が想起されたことは想像に難くない。
 流感の犠牲者は乗員469名中、死亡者は艦内6名病院42名の48名。
 隠蔽・改竄体質を象徴する言葉「大本営発表」の精神がが現在も活きているとしたら、防大だけでなく防衛省・自衛隊も組織体質改革が必要。 





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最終更新日  2020年11月20日 06時00分08秒
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