せぴあ色のアイドル


エンジェル2


昭和50年代を振り返って見ると、とても懐かしくなぜかキラキラ

輝いている。すでにセピア色になりつつある思い出ではあるけれど

その輝きは年を追うごとにいっそうの清い光を放ち続けている。

そしてどんな宝石にも負けないその輝きを誰もが持っている。

そう、みんなの心に宝石箱があるのだから・・・・・


中学時代、高校時代とあの頃は今と比べるとよく笑った。

本当によく笑った。お腹がよじれて呼吸が苦しくなって涙を流して・・・・

それでも笑った。ここ最近大笑いしたのいつだっけ?と考えても、

思い出せない。いや、ないから思い出せるわけがないのだ。それくらい

心の底から笑ったことがない!私が特別暗い性格というわけでも

ないのだが、どうも大人になると、笑う機会が少なくなってしまうようだ。

それからあの頃は夢があった。みんな自分の将来に対して夢を

持っていた。その夢はとてつもなく大きいものからつつましやかな

ものまで人それぞれだけど、どの夢も共に末広がりという共通点が

あったと思う。しかしどうだろう三十路を過ぎた今、夜布団に入ると

夫のイビキをBGMに寝入らなければいけない。隣に寝ているのは

将来の伴侶と自分で選んだ夫である。まぎれもない事実なんだが、

「おいおい、なんでやねん」と、思わずにはいられない。


中学生にもなると好きなアイドルの一人や二人はいた。ちょうどその頃

たのきんトリオが大ブレイクしていた。私の周りにも私はトシちゃん

が好き!と言わなくてもわかるくらいに筆箱、下敷き、消しゴム、

キーホルダー等々持っている子がたくさんいた。マッチの人気も

トシちゃんと同じぐらいすごかった。よっちゃんは・・・置いとこう。

そんな中で私のアイドルはゴダイゴだった。「タケ~」なんて言って

いたが、今から考えるに曲が好きだったんだと思う。英語の歌詞が

とても魅力的だったからだ。だから今でも聴くのは洋楽のみ。

そして佳音mamのアイドルは渋谷哲平だった。(ちゃんと覚えてるぞ)

いつだったか佳音mamが哲平ちゃんを見に行こうと言って来た。

詳しい話を聞くとテレビの公開録画のゲストに哲平ちゃんが出演する

ので見に行くというものだった。私は哲平ちゃんよりもテレビという

ひびきに舞い上がってしまった。当日は自分的にはいっちょらと

思っている服を着て自転車で佳音mamの家まで行った。

すると佳音mamも当時のはやりのフリルの付いたスカートを

はいていて、気合の入れ具合が一目でわかった。

朝日放送に行ったか、毎日放送に行ったかはっきりしないのだが、

番組名は「霊感、山勘、第6感」だったと思う。(知ってますか?)

スタジオに入って、リハーサルがあった。アシスタントの人が来て

拍手の仕方、練習、笑い方の練習、などなどあった。中学生だった私に

とって見るのも、聞くもの全てが初めての事でとても刺激的だった。

佳音mamにとってみると、そんなリハーサルは適当でいいから

早く本番が始れ!と思っていたに違いないが、私は面白かった。

本番が始るとスタジオがシーンと静まりかえった。司会者の方が

冒頭の挨拶をして続いてゲスト紹介。隣の佳音mamはぐっと力を

入れて、身を乗り出しかたずを飲んで待っていた。

「渋谷哲平さんです!」と紹介された途端に、懇親の力を込めて拍手を

送っていた。だから私も見習いおもいっきり拍手をした。後で

手のひらがかゆくなったぐらいがんばった。佳音mamは本番中は

おしゃべり一つせず、ひたすら哲平ちゃんを見守っていた。

私はというと、次の拍手はもうそろそろかな?とか(2本撮りだったので)

一回ごとにタレントさんが衣装変えてる!とかそういうことにわくわく

しっぱなしだった。だから、今でも思い出すのはこんなことで、肝心の

テレビ内容はまったく覚えていない。

帰り道、佳音mamが「あ~哲平ちゃんに会えた~よかった」と余韻に

浸っていた。「そうやな。よかったで(違う意味で)」と答えた。

夕日に染まる空を背中に受けて、足元に長い影が出来ていた。

アイドルはいつまでたってもアイドル。なんてったってアイドルなのだ。

みんな大人になってやがては結婚してゆく。あの頃の思い出と共に

アイドルもみんな心の宝石箱に収めている。

そんな時代があって今があるのだから。


エンジェル1








ん~、懐かしい。
pinkyと、一緒に朝日放送に行ったけ?
何回か『霊感・ヤマカン・第六感』を見に行ったから
誰と行ったか覚えてない・・・。ごめんよ~pinky
。・゚゚・(>_<)・゚゚・。ビエェーン...
お土産のトランプは、使わずに新品のままで取ってあるよ!
プレミア付かんかな?
(毎週水曜日・午後7時~7時30分・朝日放送でやってた番組)

アノ頃は、哲平ちゃん一色だった私。
ファンクラブにも入ってたし、グッズもある。
雑誌の切り抜きだって友達がくれたよ!
(トシチャン・マッチは人気者だけど哲平ちゃんは・・・)
今でも、その頃の懐かしい品を持ってるよ!
捨てたくても、捨てられない・・・。
だって、
私の青春
だもん

『昔、誰のファンやった?』と聞かれても
『渋谷哲平!』とは、大きな声では言えない・・・。
過去を引きずる女です・・・。

By 佳音mam



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BBS


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