ヘンリエッタ

ヘンリエッタ

線香花火


二人、残った花火をする
君はいつもよりきれいで
見慣れていないせいか
浴衣姿に恋をする

線香花火が静かな夜に
音を弾く
柔らかな光とともに

好きな気持ちが前よりも
もっと大きくなった
消える間じかを見守る目線が
切なく見えた

去年の今頃を思っているのだろう
記憶のどこかにはまだ
途切れてない思いがある
君を近くで見る
僕は何も出来ない

線香花火が静かな夜に
消えて行く
月の光だけになって

「好きな人だからきっと
時間はかかるものだよ」
突然言い出した一言に
君がうなずいた

今の僕に出来ることは
今夜はこの気持ち
大事に抱えながら
君を無事に送り帰すこと

                 2004・7・16


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