酒と旅とグチのつれづれ日記byのぶりん

酒と旅とグチのつれづれ日記byのぶりん

2025年10月17日
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早朝6時に起きました。
なぜこんなに早く起きるかというと、 外湯 に行きたかったからです。
旅館では早朝に4つの源泉を巡る 「源泉見学ツアー」 もありましたが、そちらはパス。

渋温泉には9つの外湯 があります。
渋温泉は、300年前より次々に発見された湯を、村人たちの手により共同浴場として大切に支えてきました。藩主もこれを保護し、自らも湯治に訪れていたそうです。
いつのころからか、村人や湯治客は9つある共同浴場(外湯)を薬師如来の温泉鎮護にあやかるべく、一つ一つ浴場巡りを行い、健康や安産、不老長寿、縁結びや商売繁盛、学業向上など、さまざまな祈願を込めたそうです。
一番湯から結願湯(九番湯)までの9つの湯を巡り、最後に薬師如来に満願を報告してご利益を祈願する外湯巡り が、現在でもこの 渋温泉の名物 となっています。


部屋に、が置いてありました。
この鍵で外湯の扉を開けます。
地元の方々も鍵を持っているそうです。

外湯は地元の共同浴場ですが、 渋温泉の宿泊客は無料で利用 することができます。

帳場で湯巡りの スタンプ帳がわりの手ぬぐいを購入 しました。行った先の外湯に置いてあるスタンプを手ぬぐいに押印します。

帳場には、すでにトラちゃんが定位置で店番をしていました。
手書きハート」とごあいさつをしてから出発。

早朝の温泉街は、人通りもほとんどなく気持ちいい散策ウィンクができました。
お天気もすっかり回復して晴天です。


9つすべてを回るのは、時間的にもさすがに無理なので、 中抜き(手抜き?)して、初湯(一番湯)と結願湯(九番湯)の二つだけ入ることにしました。




初湯 です。ここは、 胃腸病に効能 があるそうです。私向けですね。

鍵を開けて、中に入るとこじんまりした脱衣所と、3、4人も入ればいっぱいの、かなり年季の入った木の浴槽。でも、長い歴史を感じる庶民の浴場という雰囲気ぽっでした。
誰もいませんでしたので、ゆったり湯につかることができました・・・と言いたいところですが、めちゃくちゃ熱くてホースで水を足してうめないととても入れません。
なんとか肩まで浸かって、百数えて出てきました。体がジンジンします。
旅館のお風呂と同じで アルカリ性のさらっとしたお湯。かすかに硫黄の香り もしたような。

浴衣を着ていると、一人入ってきました。黒人系の外国の方です。
黙ってるのも気まずかったので、片言の英語で 「Good morning  Where  are  you  from?」 と話しかけると、 オーストリア、 と答えてくれました。
オーストリアの公用語はドイツ語ですが、ドイツ語は「グーテンターク(こんにちは)」「ダンケシェーン(ありがとう)」「イッヒ リーベ ディッヒ(愛しています)」の三つしか知りません(笑)
ひきつった笑顔で 「Oh Austria!!」 と反応するのが私のつたない語学力の限界です
よく聞き取れませんでしたが、バスタオルを示して「これは、ここに置いておくのか?」と聞いてきたようなので、 「Oh yes bath towel here」 としどろもどろで答えると、わかったようでした。出ていきがてら、 「Good  luck」 と言うと、笑いながら手を振ってくれました。
あ~ 疲れた・・・

扉の横にスタンプがあったので手ぬぐいの一番湯のところに押しました。

続いて、2~8番はすっ飛ばして、 9番の結願湯 に行きました。
初湯も、この結願湯も、金具屋からは歩いて1~2分のところにあります。
ここは、少し規模が大きく、別名 「渋大湯」 と言われています。
この「渋大湯」のみ、日帰り観光客も有料で入ることができるそうです。

男湯入り口


女湯入り口

ここも、入った時は誰もいませんでしたが、あとから2、3人入ってきました。
やっぱり熱かったですが、さっきの初湯で身体が慣れたのか、比較的すんなり湯に浸かれました。
ここのお湯は、 神経痛、リュウマチをはじめ諸病に効能 があるそうです。

スタンプを押印して 「手抜き満願」 (笑)です。


すぐ横に足湯もあったので、ちょっとだけ足をつけました。

                     渋温泉のマスコット 「しぶざるくん」 と記念写真。

渋大湯を見下ろす小山の上に、 外湯巡りの守り本尊の薬師如来を祀る「高薬師」 があります。
9つの外湯を制覇したのち、ここで満願の報告をして願い事を祈願するのですが、石段を昇るのがかなりしんどそうなので下から手を合わせて、石段の登り口にある「臨時朱印所」で 「祈願印綬」というスタンプを手ぬぐいに押しました。 重ねて手抜きしたのでご利益あるかなあ??


押印済みの手ぬぐい です。

いつか、行かなかった外湯に入りに来れるかなあ。

手ぬぐいを包んであった包装紙です。

旅館に戻り、 この勢いでまだ入っていない「金具屋八湯」を回ることにしました。
まず行ったのは、男女交代した大浴場 「浪漫風呂」 です。

ローマの浴場をイメージしていて中央に噴水があり、ステンドグラスが異国情緒を醸し出しています。
誰も入っていなかったので伸び伸び入れました。



(HPより)

残るは貸切風呂3つ。
一気に攻めます

美妙の湯 ・・・ヒバなどの木曽の銘木だけを使っています。


恵和の湯 ・・・露天風呂と同じく浅間山の火山石でできたお風呂


子安の湯 ・・・壁と床は浅間石、浴槽の縁は木曽の木です。

(いずれもHPより)

金具屋八湯はこれでコンプリート です。
ラスト3つのお風呂は、ざばんと浸かって1分足らずで出てきましたが(笑)

部屋に戻って、しばしのぼせた体を休めてから、 8時前、まだ寝ていた息子をたたき起こして朝食会場へ 向かいました。
会場は夕食と同じ大広間です。





麦飯と、とろろの 「麦とろ御膳」
生卵も混ぜて「たまごかけとろろご飯」にしていただきました。
湯豆腐もほっとする滑らかさで美味しかったです。

食後、お風呂に行くという息子を「浪漫風呂」まで案内して、自分は昨日、雨に打たれながら入った 露天風呂にリベンジ。
貸し切り状態で、温泉尽くしのラストをのんびりすごせました。

(HPより)

さあ、 チェックアウト の時間がやってきました。
名残惜しかったですが、歴史ある建物も楽しめたし、お目当てのライトアップも見れたし、お風呂もふやけるくらいいっぱい入って、 渋温泉をじゅうぶん堪能できました。 ウィンク
10時前、支払いを済ませて、 旅館前で3人の記念写真 を撮ってもらいました。



おまけ3題
①ちょっと見かけたレトロな電話機


②千と千尋なりきり写真



「千と千尋」ファンによる、旅館公認のなりきりコスプレ写真 だそうです。

③看板猫の世界
番猫のトラちゃんのことを書きましたが、金具屋のホームページを見返してみると、渋温泉にはトラちゃんのほかにも数匹の看板猫がいるそうで、ほとんどが保護猫なんだとか。
金具屋の先代の八代目当主が動物愛護に熱心で、その縁で保護猫を引き取り、看板猫として温泉街全体で可愛がろう、という取り組みを行ったそうです。(館内ツアーの案内をしてくれたおじさんを「九代目当主」と前々回の記事で書きましたが、先代の八代目でした。訂正します。)
そういえば、たまたま看板猫チームの一員であろう黒猫を見かけたので写真に撮ってました。

看板猫が住む温泉としてけっこう有名みたいで、「マツコの知らない世界」という番組で金具屋の取り組みが紹介されたこともあるそうです。
あとで知りましたが、看板猫たちの缶バッジのガチャガチャが金具屋のロビーに置いてあったんですね。
気づかなかった~
この缶バッジの売り上げを動物愛護団体に寄付しているそうです。

                                       (HPより)                                                
                             つづく





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最終更新日  2025年10月28日 00時02分03秒
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温泉オンパレード  
Whippers さん
朝からそんなに温泉入るって私には考えられない行動です。
しかも泊まられた旅館の外ですよね?ないないない。
寝起きで何も食べてないのに空きっ腹で熱い温泉なんて目眩を起こしそうです。
旅館に戻ってまた入ったんですよね?
すごい・・・としか言いようがないです。しかも食後にまた入る・・・。

朝ごはんはさぞ美味しかったことでしょう。
いや、湯豆腐やとろろごはん。おかずもたくさんあって、絶対美味しいはず。

猫ちゃんたちの缶バッジ、そんなのあるんですね。可愛い。

温泉で出会った方はオーストリアから信州まで来られたんですね。
それもすごいなあ。
いきなり話しかけちゃうのぶりんさんの大胆さもすごい。(私は話かけられなければこちらから話すことはありません)
千と千尋ファンのなりきりコスプレもすごいけど。

温泉の一つ一つの造りがこだわりを持ってデザインされているのがよくわかります。さすが、老舗の温泉旅館と感心します。
街も素晴らしいところですね。

(2025年10月28日 13時14分16秒)

Whippersさんへ  
ですよね~
我ながらよくやるなって思います。こんなにたくさんのお風呂に入るのは初めてです。湯巡りなんて設定をされると意地になってチャレンジしちゃいますね。
翌日になると一つ一つは1分も浸かってないんですけどね。カミさんも、すべての浴室には入ったけど、手をつけただけってところもあったそうです(笑)

朝ごはんも、おなかに優しいメニューで、助かりました。

外国の方に話しかけるなんて、普段だととてもできないんですが、旅の恥はかき捨てですからね(笑) でも、ドイツ語圏の方に一生懸命つたない英語で話しかけるって、いまにして思えば恥ずかしい限りです。

看板猫で有名って知らなかったので、あとで調べて、へ~そうなんだって、感心しちゃいました。缶バッジ、欲しかったなあ。
千と千尋のコスプレもすごいですよね。

ほんと、歴史的価値だけでなく、いろいろな工夫やアイデアがいっぱい見られて、ほんと興味深い宿でした。 (2025年10月28日 15時26分04秒)

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