のびゆらの 花咲く旅路

のびゆらの 花咲く旅路

2010.08.06
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カテゴリ: about books & arts




運命の人(1)

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運命の人(2)

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ハードカバー2冊なのに、あっという間に読んでしまいました。


山崎豊子の作品は、実話をベースに

「国家や大企業の闇に抵抗する個人の姿」

を描いたものが多いですが、

この『運命の人』もまさにそのパターン。





外務省の機密文書を入手。


それは、沖縄返還にあたって、

日米で交わされた「密約」の存在を示唆するものだった。


何度か記事にするが世間の反応は鈍く、

ついに最終手段として、文書を野党議員に渡して国会での追及を仕掛ける。


しかし、質問に立った議員が、文書そのものを国会で暴露してしまう。

機密文書の漏洩ルートはすぐに明らかになり、弓成と三木は逮捕。


舞台は法廷へ―――――――――――



というのが、(2)までのあらすじ。


昭和47年に実際に起こった「外務省機密漏洩事件」の裁判を軸に、

国家とはなにか、国益とはなにか、知る権利とはなにか、





(2)までは三木の実像がほとんど明らかになっていないのですが、

裁判が進むにつれて、そのあたりがちょっとずつわかってくるかな?



それにしても、この時代に一般市民が情報を入手するには、

「テレビ」より「新聞」が絶対優位なメディアだったわけで。

「第四の権力」とかいわれていたんですね。


スクープを書くためには火の中もいとわない、

新聞記者の生活もリアルに描写されています。



でも、今ってどうなんでしょう。



2010年時点だと、新聞記者の方が記事を書く前に、

政治家の側がtwitterでダダ漏れしたりとかできるわけですよ。

(実際にやってるかどうかは知らない)




そのスピードも全然違う。

市民側も情報を発信しているし。


ホント、時代は変わったな~と思います。


(といっても、新聞がいらないというわけではありませんが、

現実問題、我が家では新聞取っていません)





この「機密漏洩事件」が、かりに今年の出来事だったら、

裁判のゆくえはどうなったかということ。


きっとblogやtwitterで、弓成や三木を擁護する意見などがとびかって、

(もちろん批判もね)

一方的に有罪になるということはなかったのでは~、なんて。


夢見過ぎかな(苦笑)


とりあえず、(3)(4)が早く読みたい。





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Last updated  2010.08.06 06:58:35
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