能登の手染め日記

能登の手染め日記

Sep 5, 2023
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カテゴリ: 染色
毎朝5時前に目が覚める習慣になった。今日の畑には時おり強い雨が降り明日の天気予報も雨マーク、しばらく朝の水遣りトレーニングは休憩♪

晴れても雨でもアカネの話題ばかりになるが(笑) 植物に関心を持っている人から《ニホンアカネ》という名称について質問があった。正式には《アカネ》ではないですか?と。以前にアカネ栽培の仲間からも《ニホンアカネ》って変じゃない?と言われたことがあったので、正式な名称を調べてブログでも《アカネ》ですと言い直すことになった(^^;) 

1997年の年賀状《茜》これが初めて栽培して描いた能登産のアカネだった

今より真面目に描いている(笑)


アカネ畑2年物は小さい葉が多い・・・たぶん水分も栄養も行き届かない


工房の前で育てた今年のアカネ、プランター栽培は瑞々しい


右:2年目のアカネの葉は固く枯れやすくなるが、水遣りで新芽も若葉も伸びている


腐葉土や鶏糞、液体肥料などを施して異なる変化を観察したが


結局、水と日陰さえあれば、どんな肥料分でも歓迎するように良く育つ。

一般的にアカネ染めと言われているのは《インドアカネ》や《セイヨウアカネ》で染められていることが多い。商品や作品が染められる場合でも《インド》や《セイヨウ》の文字は省略される場合がある。当方の工房のデータでは詳しく記録するが、私も口頭ではついつい省いて説明することがある。…反省!!!m(_ _)m

茜栽培には3年ほど継続が必要で4年目に使用するのが良いと言われ、時間も手間も掛かるので染料としての根も染色品も高額になる。結局安価で濃く染められるインドアカネや西洋アカネが主流になり、それらをアカネ染めと言う人が多くなった。そういった理由もあって国産のアカネは染料店でも販売されず、一般に使用されることが減ってしまっていた。

とはいえ草木の染めを仕事にしている身としては、植物は、それぞれ別ものとしての名称が尊重されるのが筋だ。朝ドラ見ていると、植物名への向き合う姿勢が、ずさんでは申し訳ない気がする(笑)

ちなみに日本のアカネの色はインドアカネに近い。色素のプルプリンはインドアカネに多く含まれており、西洋アカネの色素はアリザニンの含有量が多くアカネよりも黄色味の赤になる。隣集落の崖から採取したアカネを増やしたので、自生といっているが原生の元がいつなのかは分からない。適当なことは書けないので、それは牧野博士のような植物学の先生にお任せしよう(^^

工房では主に身近に生えている染めに良い植物を採取したり、栽培して使っている。根を染色に使う植物も多いが、こんなに暑いのでは音を上げる・・・いや・・・手間と時間が掛かるけど《値を上げられない》ので苦しんでいるのが現実かな(- -;

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。

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Last updated  Sep 5, 2023 05:28:12 PM
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