能登の手染め日記

能登の手染め日記

Feb 21, 2025
XML
カテゴリ: 能登の植物工房
鹿児島でハゼノキの育成と文化の普及活動を行っている 内田樹志(ウチダタツシ) さんが福井での仕事に来られ昨日の雪の中、能登の工房まで足を延ばしてもらえた。11時過ぎから16時半までハゼの木やアカネの栽培、ヤシャブシの染めなどの話をしたが、42歳と72歳の年齢を超えての話は殆ど植物三昧だった(^^

草木染めの絞り染め分けストールの前で


ストールに染まったヤシャブシの色を語りあう


ヤシャブシとゴバイシの黒染めが完成したところ


30年間の私たちの草木染めの絞りとロウケツ模様を見てもらった


40年前に買ったハゼの実から作った木蝋は緑色から茶色に変わっていた

ハゼの木はウルシ科の植物で、その実を和ろうそくの原料にしてきた。40年前のこと能登で着物を染めるためのロウケツ模様を描くために、ハゼの実から作られた木蝋を買った。ロウを加熱して液体にし刷毛に含ませ棒を打ち付けて、生地に2ミリほどの吹雪のような点々の模様を染めた。その仕事は部屋中をハゼの木のロウの匂いで満たし、全身にロウの成分を浴びて皮膚がカブレる人もいた。・・・ウルシ科の植物のパワーだろう(^^;

ハゼの木の染めで知られる黄櫨染(こうろぜん)はハゼとスオウによって染められるが、天皇が儀式に着用する禁色であり一般には使用されない。ウルシより先にハゼの木は良い植物染料だったのだ(^^

そんなこととは知らないままに私はウルシ廃材を染料にして、ロウケツの染めを行っていた。ハゼの木の繋がりで知り合った二人の話題は一日中語り合っても終わらないので(笑)遅くならないうちにキリを付け、内田さんは金沢のホテルへ向かった。春にはまた、草木の話をしましょうという約束をして(^^ゞ

ウルシチップが手に入らない場合・・・ウルシチップの作成と販売も行っています。先ず試し染めをしてみたい方はチップ200g送料込み1,100円で販売しています。ご希望の方はshigunaru16@gmail.comまで。染め方のプリントも同封します。チップ200gで繊維200g以上染めることが出来ます。

能登の手の日々
カテゴリー
●全て

●日々

●街中ギャラリー

●染色

●能登、そして、この町

●絵・美術について

●CG

●食べもの

能登の手の作品集
(写真・CG)

リンク
●ようこそNotoNote

オリジナルのデザイン・あつらえの着物。染色・草木染めの専門ページです。


お気に入り
ブログ・その他
Water-Colour
ひろろdecさん
●​ 草木染め・Yukiの手絞り
 羽根っこ
MoMo太郎日記
MoMo太郎009さん
Kleine Erfrischung
kamoppieさん
考え事ほか
vissel-篤胤さん
地元力向上委員会
hanami73さん
今日の空
つるまる5さん
Que sera sera
五右衛門0563さん
染工房えむ
koubou-mさん
バンブーおじさん奮闘記
幸達さん
てんてん日記
もえぎさん

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 能登情報へ にほんブログ村 美術ブログ 織物・染織へ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Feb 21, 2025 03:02:25 PM
コメント(1) | コメントを書く
[能登の植物工房] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: