NOUNOURS NOYEの日常

俺って、弱ぇ~な~。(どうなる?)



帝王切開でムートンを生んだ時も
もっと強かったら違ったかも知れないと思っている。

仕事においても強気でいたら
あそこで働いていたかも知れないと思っている。

そんな事ばかり。

強くなろうと頑張ると、単にキツい人でしかなかったり
攻撃的なままで終わってしまう。

もっと単純に素直なままで生きていければいいのになぁ。

相手にいちいち振り回されず、
マイペースに、多少外れていたとしても、行けたらなぁ。

それはきっと自分に対する自信から発するものなのだから
フランス人らしく自分はこうなんだ!と主張していきたい…なぁ。

私は正しい!”と言い切らなくても、
”これでいいんだ。”と思えればいいのだ。

こんな私の弱い部分はラパンにもムートンにも
可哀想な思いをさせていると思う。

否定的でない穏やかな奥さんと
安心感を与えてあげられるお母さん。


ある晩、ムートンをお風呂に入れて、
シャボン玉で一緒に遊んでいたときの事。
はしゃいでシャボン玉をはじくムートンの手が
液が入ったボトルを持つ私の手にぶつかった。
落ちたボトルを急いで取り上げ、
中身の液を半分くらい助けられたが、
”問題”に覿面した私は”もうぉ~”と叫んだ。

それを見ていたムートンは
穏やかな顔つきで私に唱えるように言った。

”C'est pas grave, maman。”

ハッと我に返った私は大声で笑ってしまった。

そうなのだ。問題じゃないのだ、こんな事は。
固まっていた体中から力が抜けるのを感じた。
本当に抜けるというのはこんな感覚なんだろう、
心地良かったのを覚えている。
と言うか、あの感覚は忘れられないだろう。

こうやって少しずつリハビリしていくしかないのだろう。

ラパンとムートンが手伝ってくれているのだ。
ぜんぜーん大丈夫と思える時は、そう遠くないかもね。




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