NOVELS ROOM from ROCKMANZERO

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第四章



第四章   ミッション


手始めにアステファルコンはダッシュで突進してきた。
「! ゼロ!ブルー!跳べぇ!」
すかさずヘイトが指示を飛ばす。
ヘイトはその場に踏みとどまり、アステファルコンが来るのを待った。
アステファルコンは動かぬ相手に悠然と突っ込んでくる。
ゼロが空中でヘイトのほうを向くと、ヘイトは目を閉じていた。
「なっ・・・どうするつもりだヘイト!」
そして、アステファルコンが鋭い刃のような翼でヘイトをまさに突き刺そうとしたその時、ヘイトは瞳をかっと見開いた。
アステファルコンが一つ瞬きをする間に、ヘイトの腕にあった仕込みナイフがアステファルコンの両腕を貫いていた。
が、アステファルコンは顔色を変えずに両腕をナイフから引き抜くと、ちょうどゼロたちが掴んでいた壁に跳び、両腕の翼を壁に突き刺し、電流を放った。
「―――!」
二人とも、声にならぬ悲鳴を上げ、床へと堕ちた。
「!・・貴様ッ!」
それから、すぐさま床に降り立ち、今度は床に電流を流した。
いや、流すところだった。
アステファルコンが電流を流す一瞬前に、ヘイトがアステファルコンを飛び越え、ゼロとブルーを一人ずつ片手で上に放り投げた。
「なっ!?」
それを見たアステファルコンは、一瞬動きが止まった。
それをヘイトは確認すると、上のほうを飛んでいるブルーとゼロに声をかけた。
「今だ!」
そう言いながらアステファルコンの首根にナイフをさっくりと差す。
「ぐぁ!」
そして上を向いたアステファルコンが最期に見たものは、ゼットセイバーを突き刺そうとするゼロと、
「轟雷烈落斬ッ!」
と雷を帯びた剣を持った叫んだブルーの姿だった。
二人の剣はアステファルコンを真っ二つに切るだけではあきたらず、下のレジスタンスを潰そうと動き続けていた足場おも粉々に砕いた。

「はは‥ありがとう、まさか助かるなんて思ってませんでした・・・本当に‥ありがとうございます。私は、まだ、あしがすくんで動けません・・・ははは・・・
 あるけるようになったら私はベ-スにもどります。もうだいじょうぶですから、あなたたちは、さきに行ってください。」
こう、レジスタンスがお礼を言った後、シエルからの通信が来た。
《ゼロ、ブルー、ヘイト、ありがとう!それは、サンダーチップのようね。とり忘れずにベースに戻ってきて!》



―PM8:45 レプリロイド処理施設 救出者 レプリロイド四名 ミッションコンプリーデット


第四章    完   第五章に続く

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