NOVELS ROOM from ROCKMANZERO

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巻ノ壱


いつの時代か分らない、この日このときこの場所に、ある1人の侍が放浪の旅で訪れ
た。

彼の名は・・・呂玖曼のゼロ。

<平成ロクゼロ合戦☆>

~巻ノ壱~

「シエルー、シエルや~い!」
一人の老人が女の子の名を呼ぶ。
すると10歳前半ほどの顔立ちをした、可憐な少女が違う客にお茶を出して振り向い
た。
「どうしたの?アンドリューおじいさん。」
「いや、わしの茶菓子はまだかと思うてな・・・。」
アンドリューと呼ばれた老人がふて腐れている。シエルと呼ばれた少女がため息をつ
いた。
「おじいさん!それ聞くのもう、5回目ですよ!?いい加減覚えといてください!もう
お茶菓子は出したし、さっきご馳走様って言ってじゃないですか!!」
「ほほっ、そうじゃったそうじゃった。」
そういってアンドリューは、自慢なのかどうなのか分らない髭をなでて声を立て笑っ
た。

ここは、とある町の御茶屋。
この店は、セルヴォという男が経営していて、シエルもまた看板娘として働いてい
た。
客の数も少なからず、多からずといったとこで、極々普通の御茶屋に見えた。
・・・・・しかし、
ガシャーーーンッッッ!!

その穏やかな雰囲気も、突然のけたたましい音にかき消された。
どうやら男の2人組みが、一つの長椅子を蹴り倒したようだ。
「おいおいおい、なんだあ!?この和やか~…な雰囲気はっ!」
全体的に赤系の服装をした、見るからに頭悪そうな男が叫んだ。
「俺様のことはもう覚えてるよなあ~?お嬢ちゃんよお・・・。」
「…っ!あなたは・・・」
「そう、この町を統治する殿、エックス様の部下!ファーブニル様だ!!」
そして、シエルが答える前に自己紹介をした阿呆な武士の隣にいた、漆黒の着物をま
とったもう一人の男が口を開いた。
「・・・・拙者の名は、ファントム。殿エックスにお仕えする護衛隊の一人だ。」
するとその漆黒の男、ファントムは一歩前へでた。客が後退りする。
「用件は・・・分っていると思うが・・・。」
「・・・・・・・・・・っ・・。」
シエルがファントムから目をそらすと、今度はファーブニルが一歩、いや、三,四歩
ぐらいずかずかと進んできてシエルの真ん前で止まった。
「金だよ、か・ね。オラアッ!借金返せやぁっ、おいっ!!」
ファーブニルが、シエルの顔の前で怒鳴り散らす。
シエルは肩をすくめ、目をつぶって耐えている。
すると中から店長、セルヴォがでてきた。
「や、やめてくれ!その子は関係ない!」
「・・・そお~だよなあ、おっさん。全ては、おっさん。あんたのせいだよ。」
ファーブニルがセルヴォに向かって言った。

チャキッ・・・・・

「ひっ・・・」
セルヴォの首に刀を向けたのはファントムだ。
「こちらも仕事なのでな、困るのだ。」
「セルヴォおじさん!」
「た・・・・助けてーーーーっ!!!」

ドカッ!!
と、その時!ファーブニルが何者かに蹴りたおされた。       

~巻ノ弐に 続く。~


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