小さな幸せ集め時々猫

食道がんの末期の事・・・と言うより、亡くなり方は担当医から

説明を受けていましたので、吐血した夫を見て「いよいよ、その
時が来た」 って 思いつつ、冷静に対応できたのですが・・・

吐き気を感じてトイレに行った夫は便器の中に吐いた鮮血に

「救急車を・・・」と思ったんでしょうね。

隣の部屋にいた私に知らせに歩いて来たんです。

その手にはプラスティックのゴミ箱が・・・その中にも大量の
鮮血が。

私の「お父さん！来なくていいから！！」と言う叫びに、娘が
夫の元に。

その後の話は娘から聞いたんですが・・・

娘の胸に崩れ落ちた夫は、洋服を汚さないように手でボタンを

取ったりしたらしいんです。

そして、意識が薄れ、心肺停止状態になる途中まで、

コタツの布団が汚れないように「足で布団をコタツの中に押し
込む ようにしていたのよ」って娘が涙ながらに言っていたの。

普段の夫なんですよ、最後まで。

自分の事は自分で・・・

人の事も自分が・・・

勤め先の社長が「長期療養になっても○○君には社員でいてもらう事が

決まっていたんですよ」って、言ってくれたんです。

（夫は契約社員です！）

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