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缶コーヒー・ジョージアのCMでコミカルな演技を見せてくれている大物ハリウッドスターのトミー・リー・ジョーンズ主演の『告発のとき』を観て来ました。(『マン・イン・ブラック1&2』でウイル・スミスとのコンビで宇宙人とコミカルに戦っていた"K"役でも有名なジョーンズさんをご存知の方も多いと思いますが・・・)

7月のシネマクラブの作品として、Tokiko先生が選んでくださった作品です。見終わっても暫く席を立てませんでした。考え込んでしまったからです。最近のわたしは、この映画のような難しいテーマを扱い考えさせられる作品が好みなんだと気付かされました。
大きな意味での"反戦映画"です。クリント・イーストウッドの『硫黄島』2部作を手掛けた脚本家であり、『クラッシュ』でアカデミー賞最優秀作品賞を受賞したポール・ハギス監督の最新作です。「感動してもらうよりも、大勢でディスカッションしてもらえるような作品を作りたい。」という意図でハギス監督は、今回イラク戦争からの帰還兵たちに急増しているPTSD(心的外傷後ストレス障害)を題材に選んでいます。

職業軍人であった父(トミー・リー・ジョーンズ)を尊敬し陸軍に入隊し、イラクに派兵されたまだ20歳そこそこの次男マイク、長男を空軍の事故で失い次男の安否を気遣う母(スーザン・サランドン)、父・母・息子それぞれの視点で現代の戦争という現実を見据えるように描いています。父の息子への愛情だけを描いている作品ではない、その深い意味が、旧約聖書のダビデの話の一つである『「IN THE VALLEY OF ELAH」 (エラの谷)を引用して語られています。
その内容は、子供であったダビデがエラの谷で大男のゴリアテに戦いを挑みみごとに勝つ話です。女性捜査官(シャーリーズ・セロン)の幼い息子デイビットにハンク(トミー・リー・ジョーンズ)が、ダビデが勝てたのは自分の中にある恐怖に勝つことができたからだと話します。
イラクで戦っていた米軍兵士達も恐怖に負けず自分を持ち続けることが大切だと言いたいのは正論ではあるけれど、戦場での信じられないような命をめぐる現実とその残酷さの中で、若い兵士たちは麻薬に逃げることでしか生きられないほど精神が蝕まれていると、映像が物語ります。劇中のTV(CNN)では米政府が戦争を正当化し続けますが、それは真実なのか?冷静になり、イラク戦争だけではない戦争の意味をもう1度よく考えてほしいという重要なメッセージが入っていると感じました。
シャーリーズ・セロン
主演の3人(父:トミー・リー・ジョーンス・女性捜査官:シャーリーズ・セロン・母:スーザン・サランドン)の演技が素晴らしいです。特にシャーリーズ・セロンはハリウッドNo.1の美貌の持ち主であるのに、鼻をへし折られてしまって青タンを作った顔での演技が美人女優であることを忘れさせられるくらい凄まじいでした。もちろん、トミー・リー・ジョーンズとスーザン・サランドンには大満足でした。
スーザン・サランドン
解説: 失踪(しっそう)したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫っていくサスペンス・ドラマ。2003年に実際に起きた事件を基に、『クラッシュ』のポール・ハギスが映画化。あえてアメリカの闇に触れ、正義ために何をすべきかを描いた。主演のトミー・リー・ジョーンズをはじめ、シャーリーズ・セロン、スーザン・サランドンの3人のオスカー俳優による、重厚な演技のアンサンブルも見どころ。
あらすじ: 退役軍人のハンク・ディアフィールド(トミー・リー・ジョーンズ)は、イラクから帰還してくるはずの息子マイク(ジョナサン・タッカー)が脱走したという知らせを受ける。息子を探すために現地へ向かい、地元警察のサンダース刑事(シャーリーズ・セロン)と捜索を開始。真実が明るみに出るとともに、ハンクは知らなかった息子の素顔を知ることに......。(シネマトゥデイ)
[スタッフ&キャスト]
| 監督 脚本 ポール・ハギス |
|---|
| 製作総指揮 スタン・ヴロドコウスキー 、 デヴィッド・ギャレット 、 エリック・フェイグ 、 ジェームズ・ホルト 、 エミリオ・ディエス・バロッソ |
| 音楽 マーク・アイシャム |
•· トミー・リー・ジョーンズ (ハンク・ディアフィールド)
•· シャーリーズ・セロン (エミリー・サンダース)
•· スーザン・サランドン (ジョアン・ディアフィールド)
•· ジョナサン・タッカー (マイク・ディアフィールド)
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