過去と現在。２０１０年
思い出してももう大丈夫なくらいになりました（たぶん）
２０代後半の思い出は、不妊治療が中心の思い出ばかりです。
その中での楽しみを見出そうと、前向きになろうと、
かなりがんばって生きていたと思います。
そのときのダンナさんは不妊治療に反対でした。
クロミッドを飲むことも反対。ホルモン剤を飲むのも反対。
子供が欲しくなかったのだと思います。
治療してまでは欲しくない、と何度もしかられました。
私は何がなんでも子供が欲しいと思っていたので
その話し合いは何回話しても、何年話しても、ずっと平行線のまま。
子供がいなくても、私がいれば・・・と言ってくれれば気持ちの変化も
あったんだろうけど、そういうこともなく。
結婚していたけれど、なんとなく寂しくて、
でも、結婚ってこんなもんかな、って、私はこの人が大好きだし、って
思ってました。
年月が経ち、説得を重ねて、男性不妊も発覚し、治療はステップアップを
する方向になりました。
かなり説得、説明しました。
医師にも反発した態度を見せ、先生にも看護師さんにもかなり迷惑をかけました。
治療が失敗したとき、悲しくて何でだろう、って涙が止まらない日もあったけれど
オレの前で泣くな、と言われ、
感情をコントロールして、気持ちのアップダウンをなくすように心がけました。
何年もそういうことをやっていると、
命を授けてもらう治療なのに、なんだか無力感というか、何の感情もなくなる
気がして、なんだか自分がおかしい人になっていく気がしました。
２００８年秋の採卵で、受精卵が出来ずの採卵が続き、
治療のタイムリミットをダンナさんに宣告され、
いろいろな厳しい言葉を言われ、
お空の子に慰めてもらいながらの通院。
そんな時、今のダーリンに話を聞いてもらえるようになりました。
あれ？あれ？と思っていると、勝手に涙があふれてきて、
一生懸命話を聞いてくれたダーリン。
立場はおかしいけど、全力で応援するからがんばりなよ、と言ってくれました。
もう、なんのための不妊治療なのか分からなくなりました。
はたして、これで子供が授かったとして、今後の人生、私は幸せに
生きていけるのかな。
考えました。
治療を止めないなら別れたほうがいいんじゃないか、と言いはじめたのは
ダンナさん。
子供が出来ず、このままこの人と一生過ごす人生は
なんだか考えられず、私はお別れを決めました。
治療以外のところでは、マジメでいい人だったので
というと、周りの人にお人よしだと怒られるんですが
本当にお別れのときは辛くて申し訳なくて。
でも、付き合っていたときと比べて結婚した後は
私も彼もお互いになんだかギクシャクしていたような、気がします。
治療のせいだとは思うけれど。
今のダーリンは、そんな悩んでいる私をずっとそばで見守ってくれて
話を聞いてくれて、助けてくれていました。
自然と付き合うようになり、結婚するなら子作り＝治療がしたい
という私の希望にも、私の体に負担のない程度にやってね、という一言で
後は全面協力してくれました。
タイプの違う人だからなのか、私の望むことは特に反対することなく
尊重してくれるからなのか、
そして何より、日々明るく、笑わせてもらっているからなのか、
昔の生活に比べ、精神的にとても楽になりました。
ダーリンとなら、二人でも楽しく生きていけると思いました。
子供が出来なくても、私が笑顔でいてくれればいいからね、と言ってくれます。
愛されるってこういうことなんだ、と気がつきました。
結婚する幸せってこういうことなんだと、気がつきました。
人生を再スタートさせる、という言葉が
ものすごく当てはまっている気がします。
そんな中、２０１０年夏、治療を休んで、仕事と遊びとを満喫しようと思っていた矢先
妊娠しました。
自然妊娠です。
今も順調にお腹でスクスクと育ってくれています。
本当にありがたいです。
本当に幸せに思います。
私の人生、こんな風になっていくとは思いもしなかったけれど、
今、本当に幸せに過ごせています。
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