SocketS1編

@NEC LaVie Lスタンダード LL560/LG6RDのMobile Sempron 3600+
をTurion 64 X2 Mobile Technology TL-60へ換装

所要時間:30分?

・NEC LaVie L スタンダード LL560/LGのCPUをTurion 64 X2に換装してみた



その前に一応
注意:以下の記事の内容はメーカーの保証が効かなくなる改造行為となりますので、
改造失敗による故障など参考にして被った損害についてはこちらで責任を負いかね
ます。試される場合は自己責任でどうぞ。


今年春にA4スリムモバイルの LaVie RX からA4オールインワンの LaVie L に買い
換えた弟が Vistaの動作の緩慢さ に嘆いたことから始まった、デュアルコアCPUへ
の換装を含むパワーアップ計画。昨日発送連絡が入ったCPUが本日到着したので早速
換装してみました。しかし兵庫からの発送で翌日到着だなんて、日本郵便もなかなか
いい仕事してるなーとか。送料もそこそこ安いですし。とりあえず換装前のエクスペリ
エンス インデックスのスコアは

こんな感じ。CPUがシングルコアの割にはサブスコア 4超えてて 数値上の不満はあまり
ないです。グラフィックスのサブスコアが低いのはAMD M690Vチップセット内蔵
グラフィックを使っているためなので、妥当なとこですし。スコアには現れない動作の
緩慢さが今回のCPU換装で緩和されれば御の字です。早速換装作業、この時期は多く発生
する 電子機器の天敵 静電気 を予め水道の蛇口などで逃がした後に作業し始めませう。
電源を落としてACアダプタを外して本体を裏返し、

バッテリを取り外したら中央右のカバーのネジ2本を外します。ツメ突っ込んでカバー
を持ち上げるとCPUソケット周りが見えるようになります。

この配置だとヒートパイプを最初に外したくなりますが、始めに冷却ファンを外さない
と放熱フィンの部分が引っかかって外れないので、ネジ3本外してファンのコネクタを
外してファンを取っ払います。ついでにたまったホコリでも掃除しておきませう。1年
使わなくてもファンや放熱フィンの部分にはホコリが フェルトのごとく! たまってます
からねぇ。ファンを外したらいよいよヒートパイプの取り外し、CPUソケット周りの
ネジで固定されており、ネジには番号が振られているので1から順番にゆるめて外して
いきます。車のタイヤ交換で、対角線上のボルトを外していくのと同じような物ですね。
ネジを外してヒートパイプのCPU側を持ち上げ、斜めに引っ張り上げるとヒートパイプ
が外れていよいよCPUとご対面です。

Mobile Sempron 3600+ですが、どうもコア形状が今回換装するTurion 64 X2並み
に大きい感じ。65nm品みたいですねぇ。中古で売ると 全然値が付かない 一品。これを

Turion 64 X2 TL-60に換装。コア形状が一緒なのでヒートパイプのコアと
接する面の形状を心配しなくても良くなりました。あとは逆の手順で組み立てていく
だけで、ノートのCPU換装としてはだいぶ楽な部類に入る一台でした。早速火を入れ、
BIOSのNECロゴが問題無く表示されたらF2キーを押してBIOSセットアップへ。

ちゃんとCPUを認識しています。使用するコア数の設定やCPU省電力設定などの項目は
ないのでこのままセットアップを抜けてOS起動。シングルコアCPUからデュアルコア
CPUになりましたが、Vistaは問題無く起動しCPUドライバもちゃんと入り再起動を
促されます。再起動するとタスクマネージャのCPUメーターが2つになり、晴れて
デュアルコアで使用できるようになります。ただ、CPUを換装するとWMP11がエラー
を吐いて起動しなくなるので、さっくりとDRMフォルダを再構築しなおすと問題が解消
されます。DRM保護されたファイルを多用する環境だとライセンスの再取得とか面倒
かもです。ここでやっと換装後のエクスペリエンス インデックスのスコア、

CPUのスコアは5に迫る勢いで、メモリが最高点の 5.9 になりました。他は変わりません
が、使用感は 大幅に良くなり ましたねぇ。まず起動がかなり速くなり、Vistaロゴ
のアニメーションからようこそ画面を通過してデスクトップが表示されるまでの時間
が大幅に短縮されました。常駐ソフトが一通り起動し終わるのも速く、各ウインドウ
を開くのにもレスポンスが向上していてストレス無く使えます。そして問題のオンライン
ゲーム、弟談だと 「今までの遅さは何だったんだ!」 というほど変わったみたいで。
やはりM690V内蔵グラフィックは使えない子じゃなかったんですねー。なんかメモリ
足す必要がかなり薄れてきた気がしますよ。気になっていた発熱も同じ65nm品だから
かさして変わらず、夏でも安心して使えそうな感じ。

てなわけであっさり成功したLaVie LのデュアルコアCPUへの換装、同様の機体で
Vistaのもっさり感に辟易している人である程度手先が器用な人、そしてメーカー
保証を蹴れる人(!)は今回のCPU換装がオヌヌメです。次は4GBメモリ搭載、ブツは
配送網に乗ってますがこれまた遠方からなので到着はちょいと遅れそうな感じです。
・・・うーん、自分もローエンドノートPC買って改造したくなってきましたよ?(w


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