95歳
「ばぁちゃん、逝かしたよ」
「あら・・・」
「慌てんで良かけん、明るぅなってから出ておいで」
ずいぶん弱ってきたと聞いてはいたが、こんなに急に逝ってしまうとは思わなかった。
・・・喪服を着てみたら、パッツンパッツンになっていたTT
とりあえず、ソレを着て正座ができることを確認。なんとか、行けそうである。
黒い靴はあったっけ?
実家に着いて一息入れたら母を乗せ、大阪から来る叔母と従妹を長崎空港で拾い島原までの行程。
二泊で戻ってこれると思うが、もしかしたら月曜も帰って来れないかもしれない。
雪ちゃん、お留守番をお願いしますよ。
カリカリとお水の準備・トイレの掃除を済ませたら、出発しよう。
だがしかし、こういうときに限って雪ちゃんはヒザに乗ったりして甘えてくる。
山盛りのカリカリに、不信感を抱いているのだろーか。
今日は午前中に頸の牽引に行き、夕方は九大男声合唱団の演奏会を聴きに行く予定だったのだが。