New Zealand 虹の立つ国へ

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■第14章 『心構え』




Hastings

第14章 「心構え」


これを読まれて、こいつは怖いもの知らずだな!?  と苦笑いされる向きあるかも知れないが、当時は「自分は絶対に移住してみせる。 そして必ず成功して見せる!」 と心に誓っていた。
それがあったればこそ、今まで二十年近くもNZで暮らしてこられたと思っている。

後年、オークランドでたくさんの移住希望の方々とお会する事になる。
私のように若くしてこちらに来られた方。
引退されて第二の人生をこちらで過ごそうと思われて来られた方。
ケースはさまざまだが、多くの方に共通して見られた事が一点非常に気になった。

理由は兎も角、こちらが聞きもしないのに皆さん一応に「駄目なら日本に帰ってやり直します。」 とか「日本に帰っても何とかなります。」とか言われた事だ。
特に若いカップルの方にこの様な「言い訳めいた言葉」が多かったように思う。

別に悲壮感漂うような決意は必要ないが、話していて何か物足りない、迫力に欠けるものを感じたのは事実である。
自分は海外に移住する。 文化の異なる国で暮らす。
その国のシステムの中に組み込まれる。 そういった事を理解されていない、何か観光旅行の延長のような心持ちを感じた。

無論、気構え、気持ちの持ちようは人それぞれで結構。
しかし言葉、生活習慣が異なる国で暮らすと言う事は、並大抵の事ではない。
最初から駄目元で来るのと、なんとかしてやろうと思って来るのでは、自ずとその後の道(人生)の開け方が違って来るはずである。

結果的に前述のような言い訳めいた事を言われた方々は、その後本当に帰国されてしまった。
何が理由だったのかわかないが、非常に残念な事である。




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