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ここは東京湾から直線距離だと2キロ弱の古川二の橋であります。
ワガハイの事務所から100メートルほどですか。
只今、満潮が終わり、引き潮が始まったところであります。
川面の水位が東京湾のc潮位とほぼ等しいのであります。
川面から橋の床まで只今は2・5メートルあるかなきかであります。
仮に東京湾に高さ5メートルの津波が押し寄せたとしますと、
それは古川を遡り、一気にここまで到達し、二の橋は一瞬のうちに
水没するのであります。
麻布十番の繁華街は高台ではないのであります。
当然、5メートルの津波が寄せてくれば低地の繁華街から見て
高台に入る二の橋が水没すれば麻布十番の低地は入り江と化す
でありましょう。
高層、超高層の建物のみがにょきんにょきんと水面から突き上がる
近未来ホラー映画の場面のようになるのであります。
ワガハイの事務所は商店街の一角にある5階建ての小ビルの4階に
ありますが、窓から黒い濁流が躍り込むかもしれません。
ウオーキングの途次、この二の橋を渡りながら、十番はつくづく低地の
街だなあ、と思いながら、この街に深い愛着を感じている自分に気づく
のであります。
さて、不運にも麻布十番が入り江、もしくは湖と化したら使えるよう小舟を
造り、天井に吊るそうか、などと考えながら川面を見下ろしていたら、
セキレイが1羽、橋の下を潜り抜けていったのであります。
そうか、長い年月をかけて鳥人に進化すればいいのだ、と大きくうなずいて
橋を渡りきったのであります。
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