PR
キーワードサーチ
カレンダー
コメント新着
フリーページ

一昨日の朝は小雨が降っていたのであります。
早くから仕事にかかりたいため、ウオーキングは
30分ですまそうと、あと10分を小走りでやっていた
のであります。
赤羽橋~新一の橋間であります。
長径が1メートル余りの水たまりに出会い、そのすぐ
手前でワガハイの足はピタッと止まりました。
都会で鏡のように地上の世界を映す水たまりは
そうそうあるものではありません。
そうっとのぞいてケータイで撮ったのがこれで
あります。
子供のときは水たまりをのぞくのが大好き
でありました。
見覚えのある光景に違いないのでありますが、
地表に目玉を置いての下から目線なので
あります。
下から目線なのにそこに映された光景に1点の
穢れも認められなかったのであります。
心なき通行人が長靴で踏み込んできて瓦礫に
すると、ワガハイの胸は錐で突き刺された
ように痛んだものであります。
そうか、と今なら解る。
水たまりは自分の心の世界。
そこへ土足で踏み込まれたのだ、と。
懐かしく懐かしく、
ワガハイは自分の心を見続けた
のであります。
WEB絵劇場はこちら ◆志茂田景樹のホームページ・
本