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2011.11.12
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  「ナベツルの一声はもうたくさんだ」

  長年、専制をふるい、

  今でもふるえる、

  と思い込んでいる、

  ナベツルの老王は、

  子飼いのツルの一声に、

  ただただ默するのみか、

  反旗を翻すその一声に、

  老ナベツルは想像になかった、

  衝撃をたしかに感じた、

  自分が支配するツルの世界に、

  まさか反逆するものが、

  それも子飼いから出ようとは、

  唖然として今は一声もない、

  でも、己の一声に酔ってきた、

  老王は唖然としただけで、

  己の専制的権力に、

  陰りが見えてきたとは、

  片鱗ほどにも思っていない、

  今は家令のタンチョウに、

  己の一声を代弁させる、

  家令はタンチョウにしては、

  頭部の赤みが薄く、

  桃色がかっている、

  長年、代弁の一声を、

  放っているうちに、

  しだいに薄れてきた、

  そして、今回の代弁の一声は、

  「ナベツル様はツルの世界の支配者、

   だから、不当のツルの一声にあらず」

  唖然としただけで愕然も、

  反省もしなかった老王は、

  そろそろ不当でない、

  そして恐ろしい一声を放つ、

  ただ、その一声に往年の、

  張りはないだろう、

  ツルの王国に変革の、

  嵐が迫っている、

  かってつやつやと輝きを、

  放っていた自慢の黒羽も、

  今は色あせ抜け続け、

  裸同然になりつつある、

  老ナベツルは悲しからずや、

  昔の栄光ツネならず。

   劇場はこちら ◆志茂田景樹のホームページ・
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最終更新日  2011.11.12 08:20:48
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