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2014.02.22
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 面白くなきゃテレビじゃない、

 とテレビがお茶の間の、

 万能娯楽マシーンとして登場してからであろう、

 それまでは大新聞を中心に、

 社会の木鐸という意識がかなり残っていた、

 と思う、

 木鐸というのは、

 古代中国で政令などを伝えるときに、



 舌の部分が木製だったので、

 この名がある、

 転じて、世人に警鐘をを鳴らし、

 教え導く意になった、

 社会の木鐸と新聞人が発言すると、

 やや上から目線になったが、

 それだけの自負と志があったのだろう、

 キャンペーン記事では、

 その対象を厳しく糾弾したが、

 それだけの裏づけを取る徹底した取材に、

 自信があってのことだったろう、



 司直の手にかかった人物もいたし、

 自ら膿を出さざるを得なくなった団体もあった、

 初めほめて後でバッシングなどということは、

 ついぞなかった、

 テレビがお茶の間に欠かせない娯楽になってから、



 強くはらむようになった感じがある、

 報道的なものは事実だけを、

 視聴者や、読者に提供してくれれば、

 後はどのように喜怒哀楽しようと、

 視聴者、読者の判断だ、

 そのような領域にも、

 やらせじみたドラマ的演出をするようになった、

 この傾向は僕がまだ、

 小説専業では食っていけなかった1970年代なかばには、

 すでにあった、

 生活を維持するために、

 週刊誌のアンカーライターや、

 月刊誌のリライターをやっていたが、

 編集部の意図する記事にするためには、

 取材原稿の感動的な逸話を取り上げ、

 負の部分は無視してまとめなければならなかった、

 今はその傾向が極端になっているようだ、

 感動で持っていこうとなれば、

 それに使えることばかりを取材して回る、

 当然、その人物や、

 団体の要に迫る取材がおろそかになる、

 そうして1メディアの感動ものの作りが大受けすれば、

 他のメディアも殺到し感動の大行進が始まる、

 それだけのメディアが殺到すれば、

 うさんくさいな、

 と気づくメディアはかなりある、

 それはあえて不問にして、

 他が感動でいけば感動でいくしかない、

 それが当節のメディアなのだ、

 うさんくさければ、

 そのうちどこかが暴いて、

 バッシングをやる、

 それを待ってわあっとバッシングしよう、

 という様子見をする、

 安直安易に持ち上げて記事にして、

 バッシングして記事にする、

 しゃぶり尽くすに等しい、

 佐村河内事件に、

 今の大方のマスメディアの特質が、

 くっきりと透けて見える、

 持ち上げて褒めそやして、

 上がりきったところで、

 一気に奈落の底に突き落とす、

 佐村河内守氏は、

 自業自得の結果に目をつむれば、

 現代のマスメディアの暗部の牙、

 にかけられた被害者と言えるかもしれない、


 純真にひたむきに、

 切磋琢磨している人間に対しても、

 マスメディアは、

 ドラマの作り手としての視線を注ぐ、

 この傾向も僕がアンカーや、

 リライトをやっていたときには、

 すでにはっきり見られた、

 アンカー仲間が、

 「1人の選手に対する予定原稿を3本書かされたよ」

 と、ぼやいたことがあった、

 予定原稿とは結果を待っていては、

 締め切りに間に合わない場合、

 結果を想定して事前に書く原稿のことだ、

 金メダルを取った場合の感涙の記事用、

 銅メダル銀メダルの場合の惜敗を悔やむ記事用、

 大惨敗に打ちひしがれる様子の記事用の3本である、

 この時代は大惨敗しても、

 よくやったぞ、泣くなこれからだ、

 といった励ましタッチが主流だった、


 今は金メダルを期待されていた選手がそれを逃すと、

 敗因の幅を大きく広げて論じる風の報道が多い、

 選手にとってみれば、

 問責の矢を背中に受けた心地になるかもしれない、

 僕のブログに興味深い内容の書き込みがあった、

 その内容の1部をここに紹介してみたい、


 多分、マスコミは 「浅田選手がメダルをとる」という前提で、たくさんの番組、たくさんのシナリオや原稿を作成しているのでしょう。なので、それがハズレるとすべてやり直しなので、メダルを取ってくれないと困るよ、っていう発想のような気がします。



 メディアに関わっていた身として、

 今も関わる身として、

 ここに指摘されていることは、

 その通りだと言わざるをえない、

 予定原稿はほとんどどこも書いていよう、

 テレビ局の場合はリアルタイムなので、

 結果の予定番組の必要はない、

 ただ涙の物語的な特別番組の準備は、

 進めていたかもしれない、

 その場合、結果がどう転んでも修正できるように、

 進行させていただろう、

 そのテレビ局にとっても

 浅田真央選手のSP16位は想定外だったろう、

 これは悲劇の作りになるかな、

 と戸惑ったかもしれない、

 まさか自己ベストを出すとは思わなかっただろう、

 しかし、浅田選手は自己ベストを出して、

 感涙にむせんだ、

 ソチで、テレビで観ていた日本人の多くが、

 感動の涙を流し、

 ほとんどすべてが賞賛の歓声をあげた、

 外国の人も惜しみなく拍手した、

 これは凄い本物のドラマだ、

 浅田真央は深い感動の波を起こして、

 ソチの銀盤を揺るがしたのである、


 そして、僕はもう1つ別の感動も貰った、

 これは大変に意味のあることだ、

 浅田真央さん、

 貴方は現代の難敵、

 両刃の剣を振りかざすマスメディアに勝ったのです。





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最終更新日  2014.02.22 15:47:46 コメント(2) | コメントを書く


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