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2015.07.12
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 人は学んで成長して社会の一員になる。

 そのときまでに大体は、

 自分の価値観を築いている。

 その価値観には常識を蓄積して得られたものに、

 その人の自我や、個性や、思考法がこもる。

 だから、人それぞれの価値観になる。

 その人だけの物差しと言い換えることができる。

 つまり、みんな自分の物差しを持っている。



 みんなが自分の物差しを角にして角突きあったら混乱が起きる。

 よく話しあい議論を重ねみんなが納得できる妥協点を見つける。

 でも、みんながみんな納得できる妥協点は存在しないかもしれない。

 じゃ、そろそろ決をとろうということになる。

 民主主義の世界はそういうことでものごとが運んでいる。

 それぞれに違うみんなの価値観が根底に流れている。


 その自分の物差しを素直に出しづらくなったら、

 気持ちが窮屈になり息苦しくなる。


 そう感じる人が多くなればなるほど、

 社会全体が窮屈になり息苦しくなる。


 自分の物差しを素直に出しづらくなるのは、

 どういうことから始まるのだろう。

 一部の人が自分の物差しを大上段に振りかぶり、

 他の人の物差しを認めず罵詈雑言の限りを尽くす。

 ヘイトスピーチが行われているときの状況を思い浮かべてほしい。



 そんな状況のなかでたまたま通りかかった人が、

 自分の物差しを出して発言できるだろうか。

 それをするには勇気がいるだろう。

 多くは物差しを出さずに心を痛めて通り過ぎる。

 対極の物差しを持つ人がほぼ似た物差しを持つ人達と語らい、

 そこへ押しかければ、

 双方が物差しを白刃のように振りかざし、

 罵詈雑言合戦になるだけかもしれない。

 いがみあいの中で物差しは凶器に早変わりするかもしれない。

 いろんな地域のいろんな場で、

 物差しを振りかざしてのいがみあいが起きれば、

 どちらにも批判的な物差しを持つ人達が立ちあがり、

 冷静になって話しあいをしましょう、

 どうするのがいちばんいいかを決めましょう、

 となだめて説得すればいい。

 多数派なのだから。

 しかし、今はその多数派が物差しを出しづらいような気配がある。

 それを出せば自分にとって嫌なことになる、

 と物差しを心中深くに秘し始めたのだろうか。

 諸方で起きているいがみあいを笑って見下ろしている存在に気づいて、

 自分の物差しが爪だと思われないよう保身に走ったのだろうか。

 その存在は自分の物差し以外不要だと傲慢に構えているのだろう。

 でも、姿は見えない。

 まだ幻影ですらない存在なのに、

 怯えているのだろうか。

 折りあうという物差しの特性は、

 閉塞した状況の中では過激な願望を持ちやすいという傾向を持つ。

 この閉塞した状況を強い力で打ち破ってほしいという願望を、

 まだ見えない大きく強い存在に委託しつつあるのかもしれない。

 大変身勝手で偏った物差しを持つその存在は、

 本来多数派で良識を物差しの主要部に置いた人達が、

 その物差しを心中深くに収めた頃を見計らって、

 すかさず飛び出してきて社会を塗り替える。


 もの言えば唇寒し…の気配が漂い始めている。

 その気配に負けて自分の物差しを秘したら、

 独裁的物差しに花道を用意したことになる。















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最終更新日  2015.07.12 18:35:19 コメントを書く


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