こころをあたためる部屋

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絵本・児童文学・教科書作品2

私の好きな絵本・児童文学・教科書作品について紹介しています
  ■おじさんのかさ 佐野洋子

このお話を読んだら、雨の日には思わず口ずさんでしまうでしょう。
「雨が降ったらポンポロロン♪」

おじさんのかさはとてもりっぱ。出かけるときはいつも持って出かける。
でも、おじさん、あまり大切にしすぎて、雨の日にもかさを差さずに大事に抱えている。
ある日おじさんは子供たちがこんな歌を歌っているのを聞いた。
「雨がふったらポンポロロン、雨がふったらピッチャンチャン。」 
 
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 ■5月のはじめ、日曜日の朝   石井睦

愛犬を亡くして落胆している主人公が、後半希望を見出して風を切って走る姿が素敵です。
主人公の気持ちと一緒に、読み進むほどスピード感が増して心地よくなっていきます。

おとうさんがランニングシューズを買ってくれた。プロの選手がはくみたいなやつだ。
でも、僕はそれをはいて走る気にはならない。
だって今まで一緒に走っていたバウは死んでしまったんだもの。僕一人じゃ走れないよ。
僕は夢を見た。バウがそのランニングシューズをはいて走っている夢だ。 
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 ■美月の夢 長崎夏海

小さな夢、大きな夢、いつになっても夢は持ちつづけていたいですね。

「将来の夢について書きなさい」・・作文の課題だ。
「夢」ってなんだろう?
思い悩みながら美月はなかなか作文が手につかない。
そこに文通相手の永田さんからはがきが届く。
「美月さんはたおやかなひとになるでしょう」
永田さんは老人ホームにいる。
永田さんの手紙の内容はいつも一緒だ。
だけど永田さんの手紙を読むと、美月は何ともいえないいい気持ちになる。 
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 ■わすれられないおくりもの  スーザン・バーレイ

こんな素敵な人がそばにいてくれるといいし
自分自身もこんな素敵な人生を送れたら幸せだろうなと思います。
「死」って怖いものでもあるかもしれないけど、
美しく豊かな一面もあるように感じます。

あなぐまさんは歳をとり、ある日ひっそりと亡くなります。
それを知った森の仲間たちはたいそう心を痛めますが、
みんな気がつくのです。
あなぐまさんはそれぞれの心に贈り物を残していってくれたことに。 
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 ■ずーっとずっとだいすきだよ  ハンス・ウィルヘルム

ペットってかわいいですね。
ほ~んとどうしてこんなにかわいいのって思ってしまいます。だ~いすき!
好きなら「好き」と伝えることが
相手にとっても、自分にとってもどんなに大切なことか教えてくれる本です。

エルフはぼくの犬。ぼくが小さいころからずっと一緒だった。
ぼくはエルフが大好き。
「大好きだよ」
ぼくはいつもエルフにそう言って上げている。
エルフは歳をとってあと少ししか生きられない。
でも、ぼくとエルフはいつも通り
一緒にいる。
そして、今まで通り
「大好きだよ」
ぼくはそう言い続けている。 
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 ■だいじょうぶ だいじょうぶ  いとうひろし

「だいじょうぶ」って不思議な言葉。心がほっと落ち着くんだ。

ぼくはずっと小さい頃から、毎日おじいちゃんと散歩をしていた。
散歩をしているといろんなことがある。
楽しいことや、嬉しいこともあるけど
嫌なこともいっぱいあって、とても不安になる。
そんなとき、おじいちゃんはぼくに言ってくれた。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
そうすると、ぼくはとても安心するんだ。
そうしてぼくは大きくなった。
おじいちゃんが病気になって入院した。
こんどはぼくがおじいいちゃんに言ってあげる番だ。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」 

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